息子の誕生日。
小学校まではいっぱい集まっていたクラスメートたちも、中学ともなると全然集まれない。期末試験前なんだそうな。
試験でなくとも「部活と塾」のせいで、放課後にクラスメートたちが集まっているところは全く見なくなった。
部活。塾。部活。塾。
中学に入ったとたんに街角や公園で見知った子たちの顔を一切見なくなる理由は、つまり、こういうことだ。
彼・彼女らが「集まれる」場所があるとしたら、LINEグループだけだ。それが良いことなのか、悪いことなのか。
「日本の中学生の放課後が部活と塾で埋め尽くされていて、それ以外の活動に関わる機会が全く無いのは、良いことだと思う」
リッカート尺度で聞かれたら、「全くそうは思わない」に即座に○をつけるだろう。
部活も塾も大人が作った枠組みの中での活動だ。何をすれば褒めてもらえるのかは全員が知っている。
小学生の放課後は違った。
近所の公園にキャンプ用の机とベンチを持っていって、それぞれが何を持参するか話し合って決めてパーティーをしていたこともあった。
それが無くとも、今日はあの公園に行こう、今日は誰と誰と誰と一緒に遊ぼう。今日はあの川に虫取りに行こう。そんな毎日だった。
昭和の話ではない。一昨年までの息子の生活だよ。
それが去年からは
部活。塾。宿題。部活。塾。宿題。部活。塾。宿題。部活。塾。宿題。部活。塾。宿題。部活。塾。宿題。部活。塾。宿題。部活。内申点。塾。宿題。部活。塾。宿題。部活。塾。宿題。部活。塾。宿題。部活。塾。宿題。内申点。部活。塾。宿題。
中学生になった途端に時間の大半を大人に支配されて、辛うじて子供たちに残されているのが、LINEグループとツイッター・・・?
おかしいね。極めておかしい。将来がどうとか以前に13歳から15歳までの人生の使い方、使わせ方として狂ってると思う。これのどこに創造性を発揮するヒマがある?
もっと中学生の時間にアソビを持たせてやりなさいよ。
そんなことになってたら、動画編集とかプログラミングでもして遊ぶしかないのは、わかるよ。ボイスチャットで仲間うちでわいわい話しながらマインクラフトやフォートナイトやる時間は大事だろう。ゲーミングヘッドセットに大枚はたくよね。たまにうちに来る仲間の分まで買っちゃうのわかるわ。
大人が興味を持たないスキマに子供たちがこっそり「秘密基地」を作って、自由気ままに何かやってみる。作ってみる。それが出来る数少ない、大人が入ってこない場所が、You Tubeやネットゲームなんだろう。
(幸いにも息子の誕生日は当日飛び込みで遊びに来れる仲間が現れたので、急遽開催されました。「これでコンビニ行ってスイーツでも買ってこい」って1000円札を2枚渡したよ)