お金があまり無い家でも文化への投資は必要だと思う理由。

収入が少ない家の高校生がテレビに出たら、本棚に漫画が並んでいるとか、ツイッター見つけて過去掘ったらポピュラー音楽のライブに行っていたとかで、こいつ貧困じゃねーじゃんゆるせねーとか騒いでいる愚か者がいっぱい居るそうですが。
ガッコの勉強を満点フルマークではないにせよ恥ずかしくない程度にやっているのであれば、ガッコの勉強以外のもの、ポピュラー文化でもクラシック文化でも何でも良いですが、そういうものにコンスタントに触れておくことってとても大事なことですよ。
その高校生が4年後、10年後、15年後に、言われたことをする以外の仕事をするためには、ガッコで習うこと以外のものを自分から探索し身につけそれを元にして、新しいことを創りださないといけないですので。
ガッコで習うことは誰でも知っている(はずの)こと。仕事で価値を出すにはそこに組み合わせるオプショナルパーツのストックが豊富に無ければ。私がテキトーに生きているのに今でも先生先生って呼ばれている土台の一部は、バイオリンや習字や能楽を習わせてくれたり、山ほど本やレコードを買ってくれたり、旅行にも散々連れて行ってくれた両親の、文化への投資がありました。確実に。
そして、タイムラインに紛れ込んでくる、貧困女子高校生を甘いとか叩いてる人の東大卒率が凄いのも残念です。1000円のランチ食う余裕があったらどうのこうのって。しかもそれ書いてるのが大学の専任教員とか。教育者なのそれでも。
私は、たまに1000円のランチ喰うことも必要だと思う。
日本の観光業がイマイチ垢抜けないのは、観光業者があまり遊んでないからでしょう。たまには頑張って、分不相応なものにお金を使ってみる経験もまた、とても大事なんです。視野が広がる。世界が広がる。
たしかに話題の子には甘いとこもあるでしょう。完璧に計算されつくした自己投資行動をしているとは言えないでしょう。
でもな。高校生だぞ? お前ら高校生にどんだけレベルの高いファイナンスのセンス求めてるの? 自分は無駄遣いしたことないの?
100点満点の行動を全ての人間に求める時点で、そいつはどんな良い大学出てても、低能だと私は考えます。人は弱い。間違える。それを織り込んで、最終的に良いアウトプットを出せるようにサポートし指導するのが有能な教師であり、有能なマネージャーです。