先週土曜日は最後の教え子の内定祝いでございました。
卒論も佳境ということで、テーマを聞いたら、(自分が教えてた学科だから当たり前ですが)比較的対応しやすい領域だったので、哲学の他者論や身体論、宗教社会学や中世社会史における穢れについての議論、語用論など、彼女のゼミの分野とはちょっと違う観点から、幾つかの考察の切り口をアドバイス。
久しぶりにセンセーの講義聞きましたと言われました。たしかに講義だったかも。彼女たちは写真論の講義の学生だったんですけどね。でも中世社会史の話をしたら「それ、大学の講義で読んだ本に出て来ました!」なんて、随分よく勉強してますよ今の若者は。
さて、将来有望な若者にメシをおごるのは中高年のprivilege(特権・特典・恩恵)であり重要なチャリティです。この先に奨学金や助成金みたいな若者支援もあります。
現代日本の中高年で給付奨学金の拡充をいやがる人たちは、もしかしたら優秀な若者に相手にしてもらってないので、優秀な若者におごることの快楽を知らないのかもしれませんね。
昨日は当然全額出すつもりで行ったら、4月に就職したばかりの卒業生が「私にも出させてください」「先生への感謝を込めてですよ」なんておっしゃって、中高年は更に感激したのでした。