小説「アルソウムの双剣」電子書籍販売開始しました

ずーーーーっと「マダデスカ?」と突っつかれていたあれ、ついに重い腰を上げました。

epub3ファイル販売

BCCKSで配信しています。ここでepub3ファイルを購入してお持ちのkindleアカウントに丸ごと転送、あるいはgoogle playに読み込ませるというのが、一番のオススメです。なにしろ安いですから(他より)。

Kindleに電書データを送信する方法

手順は以下の通り

1: BCCKSで購入

2: Amazonの以下のページ

3: BCCKSからダウンロードしたepub3ファイルをアップロード

以上でお持ちのKindleデバイスに電書が読み込まれているはずです。

電書配本ストア系

※乱丁が発見されたのでデータ修正完了までお待ちください。BCCKSの規約により1ヶ月間はデータ修正がロックされています。

Bookwalker
Kobo
Kindle

現在申請中です

公式サイト

Author’s Statement 「世界一長い童話を書き続ける」

 私は小さい頃から、いわゆる「本の虫」でした。リンドグレーンやケストナーなど児童文学の名作と呼ばれるものは片っ端から読みましたし、ノンフィクションも好きでした。中でも繰り返し繰り返し読んだのは、小学館が出していた「国際版 少年少女世界童話全集」です。

 これが、「アルソウムの双剣」を書くことになった衝動の出発点にあります。

 中学生になると、今度は早川文庫が出していた外国のファンタジー文学に夢中になりました。特に好きだったのはナンシー・スプリンガーの「アイルの書」シリーズです。当時はまだSFとファンタジーの境界は不鮮明で、新井素子や田中芳樹、栗本薫など1980年代の日本で広く読まれた作家たちはSFもファンタジーも書いていたのですが、私が好きだったのは常にファンタジーの方でした(「銀英伝」だけは例外)。新井素子の『扉を開けて』『ラビリンス』、栗本薫の「グイン・サーガ」、田中芳樹の「アルスラーン戦記」。

 その後にやってきた、いわゆるラノベの(ファンタジーRPGを経由した)ファンタジー小説の大ブームに何故か私は乗れず、長い間ファンタジー小説との縁は切れたままだったのですが、数年前、ふと思い立って自分でもファンタジー小説を書いてみようかという気分になりました。

 理由は簡単です。私が読みたいと思えるファンタジー小説が本当に日本から消えていたからです。新作が供給されないのなら、自分で書くしかない。これだけの理由です。

 ステータスオープンも治癒魔法も飛行魔法も攻撃魔法も無い。

 野山を歩けば手頃なモンスターが現れてお金と経験値とアイテムを落としてくれたりもしない。

 ただただ、ググっても情報がヒットしない異国の街、異国の街道、異国の山河を歩き回り、友人を作り、時にはちょっとした冒険を経験してみたい。

 「アルソウムの双剣」には根っからの悪人は出てきませんし、巨大な闇を抱え込んだ登場人物も現れません。物わかりの良い王様と、家族思いの剣士と、毎度毎度揉め事を持ち込む詩人と、いつも口笛を吹きながら登場するどうにも憎めない悪党と、そして驚嘆すべき力を持ちながら世の片隅で平和に暮らしているあらゆる年齢の女性たちの、常に「めでたしめでたし」で終わる物語です。

 だって、これは「世界一長い童話」なのですから。