英語圏では“Individually we are one drop but together, we are an ocean.”(我々一人ひとりは一滴の水にすぎないが、集まれば我々は大海となる)というquoteが知られている。
Satoro Ryunosukeという人の言葉だという。
ところがこの一節がもともとどこに存在したのかが、さっぱりわからない。出典が不明なのだ。それどころか、サトロ・リュウノスケが書いたとされる言葉はほぼこれだけ。にもかかわらず、Ryunosuke Satoroではなんと63000件もヒットする。
サトロ・リュウノスケとは芥川龍之介のことというページもあるが、芥川龍之介がこのような言葉を書いたという痕跡はまだ発見出来ていない。
「さとろ」という名字は「ティファニーで朝食を」に登場するインチキ日本人のユニオシに似た感触がある。日本風なんだけど日本には無いやつ、という。
どこかの誰かが日本人風の名前をでっち上げてネットの海に放流したものが流れ流れてシェリル・サンドバーグに引用されるまでになったのか。
一瞬、サトロ・リュウノスケ公式サイトと公式アカウントを作ってニューエイジ風のコンテンツを英語でアップしていったら良い商売になるんじゃないかとも思った。
お金に困ったらやってみようかな。