貯蓄目標額を8000万ポンド(約110億円)としているBBCは、「従来のリニア放送」に支出し過ぎ、デジタル放送に十分に費用を充ててこなかったと同氏は語った。
BBCによると、従来のテレビ放送の視聴者は減少が続いており、特に16~34歳で減少が顕著だという。
ウェブメディアにシフトするための人材入れ替えなんだろうか?
日本の中高年は子どもたちがyoutuberになりたいというのを馬鹿にし続けているけれど、youtubeを含むウェブ動画のメディアとしての存在感が、子どもたち世代でそれだけ圧倒的である、ということは理解しておいた方が良い。
もはや今の子どもたちは自分たちの世代とは全く違う感覚でメディア空間を知覚・経験しているのではないか、とも感じる。
言わばyoutubeネイティブ世代だ。
youtubeの編集にも語彙があり、話法がある。
この語彙・話法のディテールの認知能力はおそらく、youtubeネイティブ世代と、我々のような中高年の間で決定的な断絶があるはずだ。日本語を第一言語とする人間が他言語の微妙なニュアンスをネイティブと同じレベルでは絶対に感じ取れないように。
先日、アラフォーのコンテンツクリエイター、そしてアラサーのコンテンツクリエイターたちと新年会をしたときにそれを予感した。
彼女らアラサー世代からしても、今のティーンエージャーの感覚はわからない部分が少なくないのだという。ましてアラフォーともなると「今のジャンプの漫画の半分以上は理解出来ない」という。
そして、その「理解出来なさ」の境界を形成しているのが「動画」であると。
おそらく、従来のテレビ番組を編集する能力と、youtubeネイティブ世代のメディア認知に最適化した動画を編集する能力は、別物だ。良し悪しはともかくとして、今のテレビ番組を作っている人たちがyoutubeで動画を作ったとしても、有力youtuberたちには勝てないだろう。ノンネイティブがネイティブに敵うわけがない。
そして、子どもたちは日々、新しいyoutuberとしてデビューし続けている。
今、将来はyoutuberになりたいと言って大人たちに失笑されている彼・彼女らは未来の大人なのだ。
10年後のメディア空間の権力布置はどうなっているのか、もう少し遠い目線で考えてみたほうが良くはないだろうか?