30年間、変わらぬ味(の公立中学校は大丈夫

稲城五中は35年前に80年代スタイル管理教育の頂点と呼ばれた東郷町で育った私が驚くほどのクラシックでトラディショナルな公立中学校で、日本社会一般の変化の速度と比較した時、稲城五中の敷地だけ亜光速で宇宙を旅しているのではないかという仮説を立てたくなる空間です。

ここだけ40年前の東郷町が時空を越えて転位して来ているというSFでも良い。

そんな中学校の平均的な生徒の日常は

  1. 学校に行く
  2. 授業
  3. 部活
  4. 宿題
  5. LINE
  6. SNOW
  7. TIKTOK
  8. youtube
  9. Nintendo Switch

だとか。部活をしていない生徒は殆どがサッカークラブに所属しているとも聞きます。

で、雀の涙ほどの余暇をスマホでLINEでSNOWとTIKTOKを見て、youtube見て、Switchで遊んで終わり。

こうなると、「話が合う相手が全然居ない」のだとボヤいています。

単純化して言えば、クリエイターであるか、コンシューマーであるかの違い。特にデジタルクリエイターの居場所が無い。合唱部とか演劇部とか文芸部とか40年前から変わらぬ老舗の味わいなアナログクリエイターの部活はありますからね。

休日はcoderdojoや各種のMAKER/STEMイベントを回っているから楽しそうですが、平日、地元に同じ趣味や指向性の仲間が居ないのは、かなり堪えるようです。小学校には部活が無かったので、例えばゲームという切り口で共通点があれば、その子たちと遊べたわけですが、今はその辺の層は全部、部活に吸収されてしまいましたからね(親に部活参加を強要された子も少なくないと聞く)。

だからといって、コインを導体で繋いで「ほら、電気の味がわかるよ」とか言って父ちゃんの舌にくっつける実験は勘弁して欲しいんですがね。

イオンを味わう

早く夏休みにならないかな。今年の夏休みも伝統工芸品作り体験とか、鋳造体験とか、機械学習プログラム体験とか、Fablab体験とか、もちろんプログラミング系イベントも、山ほど予定を入れてます。

これ、地方在住で気軽にSTEMイベントに行けない子はきっついだろうな・・・