加藤ゼミ解体記念ワークショップ終わりました。
80人あまりの方々がいらしてくださって、充実というかオーバーロードな感じの一日だったと思います。若者たちにとっては。
立教だけじゃないですからね。神戸大、早稲田大、慶応大、茨城大、東京海洋大。そして沢山の社会人の皆さん。今日はありがとうございました。少しでも多くの出会いが生まれてくれればと思って、乾杯も今日は無しでとアナウンスしたんですが、わざわざ拓海さんが音頭を取って「加藤さんに乾杯!」とやってくださったのは、正直照れました。トイレに逃げ込もうかと思ったんですがポジショニング間違えてた。敵陣に深く入りすぎてました。
褒められたり感謝されたりするのは苦手なんで本当に。
22年前、名古屋から東京に来る直前、毎日聞いていたレコードがあります。HOOTERSの"ZIG ZAG"というアルバム。その1曲目にこんな歌詞がありました。
Tell me how much difference can one man make?
Brother, don't you walk, Brother, don't you walk away
当時は単に気の利いた歌詞を書きやがると思ってたんですが、やー、22年後に、ただの非常勤講師のゼミ解散記念イベントで、学食が一つ埋まるとはね。驚きました。でもまあ、結構色々な奴の人生変えてやったんじゃないですかねこの6年間。こんだけやったら充分でしょ。it's time to walk awayじゃないですか。
そういえば、3年生にこんな相談されました。似たようなことは毎日相談されてるんで、共通回答を貼っておきます。
「先生、私、どんな仕事が向いてると思いますか?」
「ん~、はるこなら何でも出来るでしょ。接客OKだし体力あるしアタマ良いし。(ハートも良いしね)」
「だから何が向いているのかわからなくて」
「あのな、俺が大学を22で出た時には何が出来るとかも無くって、たまたま入った会社でカメラ販売の仕事をした。その後大学院に行って、英語をめちゃめちゃ鍛えられたから、翻訳の仕事を始めた。そこで知り合ったのが、あのおっさん(拓海さん)ね。それでハワイの先住民運動なんかにも関わるようになって、その辺が目にとまって立教の外注の仕事が来た。そうしたら昔カメラ売ってたんならってことで写真も教えるようになって、はるこたちと出会った。」
「はあ。」
「カメラのことを知っているとか、翻訳が出来るとか、社会学を教えられるとか、個々のスキルが組み合わさった時に、もっと大きな仕事が出来るようになった。そこでまた上のレベルのスキルを身につけた。そうやって歳を取って出来ることが増えれば増えるほど、やりたいことが増えて来た。大学の先生を引退するのも、他のことをやってみたいから。」
「なるほど。」
「だから、今は出来ることややりたいことが少なかったり無かったりするのは当たり前。スキルを手に入れてやれることが出来て、スキルが組み合わさって更に大きなことがやれるようになって、そしたらやりたいこともどんどん増えていくんだよ。(はるこなら何にだってなれるはずだしね。)」
今日もいっぱい出会いが生まれたようですし、きっと20年後、「そういえばあの時の!」なんて感じで再び出会ったりして、何か面白いことを仕掛けてくれるはずです。もう俺が居なくてもOKだろ。頑張りな。