まだ最終稿を見ていない学生も多いので仮のまとめ。
ゼミ運営そのものはハイクオリティにやれたと思います。
予定通り最後の半月は脱稿後の仕上げの追い込みに使えるような流れを作ったし、締め切り日に脱稿みたいな他所のゼミの展開とは一線を画した運営が出来ました。
反省点としては、順調に進みすぎたことで最後、ちょっと緊張感を欠いた感じになったことかな。やっぱこれでもう文字数足りてるし何となく最後まで行ったし、となると、そっから更にもう一段、もう二段上へ論文の出来を押し上げようという気分になりづらいわけでして。
その辺の追い込みへの情熱は、テーマにどれだけ個人的な思い入れがあるかが左右するんだなってことも分かりました。改めて。今更分かったって私個人はどうしようもないんで、これから卒論指導の仕事に携わる方々に知っておいてもらいたい。最後は、調査対象への愛ですね。
愛が深ければ、半端で終わらせたくないって思うから、まだ何か追い込めるところは無いのか、まだ詰められるところは無いのかと、ギリギリまで粘る。一度はこれで書き上げようと話し合って決めた解釈図式であっても、最後の最後までこれで本当に良いのか考えに考え抜いて、脳から湯気を噴くくらいに考え抜いて、追い込む。そんな学生たちも実際に居たんですよ。
別にそこまでしなくたって余裕でSが付くような論文なんだけど、でもやる。この経験は必ず先で生きる。じゃあそんなテーマを彼女たちはどこから見つけてきたのかと言えば、4年生になるまでにT字型人材といわれるモデルの縦棒の部分がきちんと出来上がっていたから、そこをテーマにしたんです。
だからやはり、何か自分の軸を見つけられた若者は強いねというありきたりな結論になりますね。今回そこは実感しました。別にそのテーマで一生仕事するとか一生研究するとかではなく、その人の生き方、価値観の軸が立っているかどうか。ここが決まっていれば分野は割とフレキシブルに変えられるものです(就活も同様)。