brotherhood

 今日は2年ゼミのフィールド実習で、私は世田谷区の深沢環境共生住宅の調査に同行してきました。前期に鈴木俊治さんの都市計画論を履修したはずの学生たちが地区計画とか建坪率とか容積率といった単語の説明に詰まるのには苦笑いでしたが・・・・。まあこうやって繰り返すことで身に付けば、ね。

 夕方から懇親会。韓国系アメリカ人の恋人を連れてくる奴なんかもいたりして、何だかえらく盛り上がりました。1年ゼミの子も来たし。私は2次会まで付き合ってきましたが、なんか上板橋で3次会まで流れた奴らが少なくとも3人いることがTwitterの書き込みで発覚(笑)

 本当、こいつら仲良いわ(今日、去年の1年ゼミでも教えた学生に聞いた話では、去年のゼミもすげー仲良くて、学期終わってから一緒に遊びに行ってたそうですが)。

 で、見ているとですね。彼らは彼らで、お互いに支え合ったり気遣いあったりしながらやっているみたいですね。私が普段観察して推察していたよりも、ずっと濃密で親密で温かいコミュニティが出来ているらしい。そして、当たり前なんでしょうが、勉強とは別の日常生活で彼らも怒ったり傷ついたり挫けそうになりながら、お互いにアシストしあって立ち直ったりして、ゼミの課題に立ち向かっているんだなということが、今日はまあ色々とわかったわけです。

 いや、本当に仲良いわ。あいつら。

 ほんで私ね。知らない方が良かったのか、知った方が良かったのか、ともかくそういう(学生にしてみれば当然の)色々な日々のココロの動きがあるという中で、どうしたら彼らの最高のアシストをやれるのか・・・・。いままでは「着きギレ」されない範囲で彼らの限界に近いハイペースで引いて、出来るだけ遠くまで連れて行ってやれば良いよなとしか考えていなかったんですが。やはりこういう、学生間の絆も出来るだけ育ってくれるような環境を与えた方が良いのかなあとか、今日は本当に考えさせられました。

 正直ね、私は学部の時にはあんなに仲良いゼミなんか無かったですから、ちょっと嫉妬もしてるんですよ。でも、こいつら本当に仲間のこと思いやってるんだなあとかわかっちゃうとね・・・・・困ったなあ。

 学問と絆。この二つのベクトルをどこまで伸ばしていけるのか。若者を育てるってのは、本当に奥が深いです。こういう体験しちゃうと、ちまたに流布してる安直な教育論がいかに無責任でドシロートなものなのか、よくわかります。いえね、私のことはともかく、本当に優れた教師ってのは国の宝ですよ。実のところ、日本国にはそういう人材が何十万人も居るんですがね。誰も知らないだけで。