日本の下品な大人たち

 三週間ぶりに新聞を手にしました。実は、ワールドカップの試合結果を目にしない為に、この三週間というもの新聞の配達を止めてもらっていたのです。もちろんテレビやネットのニュースも一切見ませんでした。

 それで、最初に思ったこと。

 なんちゅう下品な新聞なんだろうと。

 いや、うちは赤旗とか産経みたいな、極端な論調が売りの新聞なんかとっていないんですよ。朝日や日経でさえない。もっと真ん中辺の全国紙。それでも最初の印象はそれだった。まずね、広告があかん。特に本と雑誌の広告。非難中傷誹謗+エロ+金儲け。80%がそれですもん。それから論説委員の面々に始まって、判で押したみたいに責任糾弾調コキオロシ調の署名記事の数々。

 なんですかあなた達は。もっと品のある文章は書けないのですか。何かささくれ立った内面がそのまま文章に表れたようなものばっかりじゃないですか。

特に最近いかんなあと思うのが、「バカ」って言葉。これを流行らせたのはどう考えても養老孟司ですけど、なんというのかなあ、他人への敬意というものを一切感じない言葉ですよね。

『バカはなおせる』
『「投資バカ」につける薬』
『バカを使いこなす聞き方・話し方』
『バカがつける化粧品』
『バカでもわかる思想入門』
『男女平等バカ』
『バカな大人にならない脳』
(以下略)

 国家の品格など論じる前に、貴殿らは自分自身の品格について振り返ってみた方が良いのではなかろうか。何かあまりにもこう、品位というものが無い。欠如している。新聞を読まなかった日々の、なんと清々しかったことか。私は思いましたよ。「下品な賢人になるよりは、品位あるバカになるべきだ」と。

 みなさんもね。夏休みの間くらいは新聞雑誌ニュースネットなど一切見ないで過ごしてみると良いですよ。確実に人間性が浄化されます。心からのお薦め。