ETICの「社会起業家ブートキャンプ」なるものに参加して

昨日の講師の川北さんは1987年リクルート入社、その後しばらくして国会議員の山本孝史さん(最後は民主党)の秘書をしておられたという方。私の友人たちのキャリアをミックスした感じですね。

さてその川北さんのレクチャーでなるほどーと思ったのは、社会起業家と通常の起業家の違いは、前者の場合プライオリティが社会の変革にあるけど、後者は面白さとか儲かりまっかというとこにあるって話。そして、これはかなり大事なことだと思うんですが、ある社会問題に働きかけるのであれば、ドミノの上流はどこかを見極めて、そこに資源を集中しろというアドバイスです。

言っておくけど私は社会起業家じゃないですよ? 私は面白さが最優先。

話を戻します。

ドミノの上流というのは、そこで変化を起こせば連鎖的に変化が広がっていく場所のことです。これは社会問題の上流下流とは別の概念でして、社会問題の上流といった場合は、例えば男親が育児に関わらない問題なら日本の男女観や企業の労働慣行そして法制度が最上流です。

一方、社会的起業のドミノの上流というのは、「やらなければいけないこと」を「最も効果的に他人に引き受けさせられる」ポイントです。そこを押したら、そこに連なってる人が「やらざるを得ない」「やりたくなっちゃう」「気づいたらやらされてる」という現象が発生し、それが連鎖的に拡大していく場所。

昨日は友人のNPOの事業計画の見直しでも、ドミノの上流はどこなんだ、そこに全戦力を投入しろと再三再四言って来ました。そこが今まで急所と思っていたとこと全然違ったので、今までの歴史を捨てて先に行くかどうかで、悩んでいるような状況ですね。

ここからは余談。

そのETICなるNPOのスタッフを見て感じたんですが、ヌルいっすね。これはブートキャンプだぞ、半端じゃないぞって最初に講師の人が言ってましたけど、いやもう全然。私の去年のゼミのが鬼畜でした。比較にもなんない。

一期一会って言葉があるでしょう。ね。あれ教育プログラムなんだよね。自分の目の前に居る受講者と、その受講者に将来仕事を通して関わっていく数え切れない人たちの人生と財産の重み、感じて仕事してるとは到底思えなかったね。目が戦う人間の目じゃないのさ。チャラチャラしてるんじゃねえ! ヘラヘラ司会してんじゃねえよ!! あそこは馴れ合う為の場なのか? 全員が全力で上を目指す為の場なのか? 出し尽くして仕事してないじゃんあんたたち。それで受講者の何かを変えられると思ってるとしたら、甘すぎるね。