学生たちが企画・運営した夏合宿が終わりました。
初日は葉山の大浜海岸でデュークさんとケニーにOC-6に乗せていただき、2日目は4班に分かれて鎌倉各所で作り込んだポートレイト写真の制作。3日目の朝に解散しましたが、元気の余っていた10人ほどはそのままスポッチャなる施設に突撃していったのです・・・・。おそろしや。
大学2年生なんで、デュークさんの次男のマイケルと同年代の連中なのですが、ケニー曰く「なんだか皆さん若いですねえ・・・高校生みたいなノリで(笑)」。とはいえ、数名の女子学生はパドラーとしての素質をデュークさんとケニーに絶賛されていました(そして是非ともクラブメンバーにと熱烈勧誘された)。
2日目は学生たちの完全自主行動だったので、私は再びデュークさんの家にお邪魔して茶飲み話に花を咲かせていたのですが、特にデュークさんの奥様には子育ての大先輩として貴重なお話を色々と聞かせていただくことが出来て、とても幸運でした。うちの息子もケニーのような若者に育ってくれれば嬉しいです。本当に。
さてその間、学生たちが一体何を撮影していたのかというと・・・・・夕方集合した学生たちに作品を見せてもらって、ぶっ飛びました。前日は深夜の2時くらいまでそれぞれの班で撮影方針の詰めをしていたわけですが、それだけの甲斐はありましたね。いや、それ以上の、何か異様なパワーを作品から感じましたよ。ヘルムート・ニュートンあたりの変態エロ系ファッション写真を参考にした者も多かったらしく、普段は清純とか大人しいとか控えめとかそういう形容しか思いつかない娘たちが妖艶な衣装を身にまとって奇妙なポーズを決めているかと思えば、(私にはよくわからないですが)「ノンノ系ヴァンパイア」なるコンセプトでポーカーフェイスの美女が口から血糊を垂らしていたり。浴衣を着た娘たちをムチでしばいているムキムキの留学生のお兄さん(母国で軍人をしていたこともあるとか)とかね。皆、変なスイッチが入っちゃってました。
ケニーは真剣に「何のゼミなんだこれは? アウトリガーカヌーに写真で社会学・・・・?」と悩んでいたらしいですが、まあここからが私の腕の見せ所でして。後期が始まったら、「何故、撮影中に皆、変なスイッチが入ったのか? 撮影中と撮影の前後で、フォトグラファーとモデルの社会関係はどのように変化していたのか? 出来上がった作品をどのような文脈で公開し、どのようなモノとして社会的に(かつ戦略的に)位置づけていくのが面白いか?」など、また必死で考えてもらう予定です。
ちょっと飲まされ過ぎたけど、楽しかったな。
デュークさん、ケニー、合宿委員のKさんとTさん、ありがとうございました。