あと3日

 一昨年の4月1日から始まった、息子と朝から晩まで二人で過ごす育児の日々があと3日間で終わります。来週は妻も休暇を取り、4月になればすぐに幼稚園の入園式ですからね。私が「主たる保育者」を妻から引き継いだ日のことは今も鮮やかに思い出せます。天気の良い春の日で、息子はまだつかまり歩き状態。言葉の面でも幾つかの単語を話せたか話せなかったかという頃。

 この日は私がトイレに入って見えなくなっただけで号泣してました。それから家の前の公園で二人で少し遊んで、11時前に義母が面倒を見に来てくれたので、私は買い物に行ったんです。完全に毎日二人だけの生活になったのは、左手の固定具が外れた12月1日からでしたね。

 それにしても・・・大変だったなあ。30代後半になっていたから耐えられただろうけど、若い頃だったらもたなかったんじゃないか、幼児虐待に発展していたんじゃないかと思えるくらいに大変だった。

「育児とはまず忍耐と学んだり」
「一に忍耐、二に我慢。三、四は無くて五に諦観」

 こんなことを呟きながら毎日を過ごしてました。
 でも、だから育児はしたくないってんじゃなかったんですよ。振り返ってみれば断言できます。この2年間の日々は、私が人生で手に入れたものの中で一番価値があるものだった。育児を始める前に拓海広志さんに「それが一番大事なことなんだから、自信をもって育児をすれば良いんだよ」と言われましたが(拓海さんも最初の会社を辞めた後、しばらく育児に専念していた時期があったそうです)、本当にそうだった! デューク金子さんも「時間があれば、いつも海に遊びに行った。朝から暗くなるまでずっと遊んだ。今思うと、子供2人と過ごしたあのビーチでの時間は、今までの人生の中で最高の時間だったと思う」と書いておられますが、今ならわかります。息子の幼稚園入園がちょっと寂しいもんなあ。育休明けブルーっていうんですかね(笑)

 ま、でもこの先にも楽しいことはいっぱい待っているはずです。この2年間を与えてくれた人たちや街に感謝して、次のステップに進む時です。IT’S TIME TO MOVE ON. 息子はようやく自転車に乗れるようになったし(しかもヒルクライムがやたら強い)、いつかは家族で風張林道アタックだ! それまでは死ねねえ。