息子と同年齢の子供を育てている近所の知り合いに誘われたので、日野市にある「仲田の森」に行ってきました。そこがどんな場所で何をやっているのかはよく知らなかったのですが、そこはそれ、私も息子も大概のことには対応出来ますからね。
さて。現地に到着してみると、入り口がわからないといういきなりの難問が。フェンスの向こうからは子供の声が聞こえているんですが、このフェンスどこから入れるのよ。悩んでいると、通りがかりのおじさんが「入り口はあっちだよ」と教えてくれました。
そこそこ間伐もされて明るい林の中を歩いていくと、工場の廃屋のような建物が見えてきます。その裏側に回り込んでいくと、20人ほどの子供たちが好き勝手に遊んでいる光景が。長靴を履いたお母さんたちがスコップを担いですたすたと歩いて来ます。
「あっ! 加藤さん、本当に来てくれたんだ~~~。」
ええ、まあ。新しい遊び場は常に開拓していかないといけませんからね。受付のテーブルというようなものも設置されていて、チラシが置かれていたので1枚手にとって読んでみたところ、これはどうやら日野のNPO法人がやっている野外保育の定期イベントのようでした。ふ~ん、なるほど~、などとじっくりチラシを読み込むヒマも無く、通りがかりのお母さんたちが次々に話しかけてきます。
「あっちでこれから小松菜を収穫するんですよ。一緒にどうですか~。」「へ~、稲城から来たんですか。稲城増えてますね~。」
あとで紹介されたんですが、すぐ近所に住んでいる方が、やはり最近来るようになったんだそうです。
この「仲田の森」、以前は養蚕の研究所だったらしいのですが、現在は日野市の公園。でも来月には南半分をぶった切って日野市の体育館にしちゃうそうです。北側も隣接している仲田小学校の敷地を少し南側にズラすので、やはり削られちゃうとか。現在の森は「天空の城ラピュタ」みたいな、廃墟に再生した緑地の雰囲気が非常によろしいのでもったいないなあ・・・とは思うんですが、ま、日野市のことはよくわからないので取り敢えずノーコメントです。
それよりもこのNPOの皆さんの雰囲気がですね。これは非常によろしいですね(稲城は殺伐としてますからね)。野外保育のモデルケースとして随分参考になります。それと、これは稲城から来ている人と話したんですが、稲城は丘陵地なのでこういう試みがしづらいという側面があるんです。例えば大地主の富永家が土地を貸してくださっている「ふれあいの森」など、野外保育の実践の場としてぴったりではあるんですが、今の今まで宅地化されていない山林だけに傾斜がすごいですから、2歳や3歳の子供たちを適当に放って遊ばせづらい。見通しがきかないし、崖や谷戸に落ちたら危ないですからね。
その点、仲田の森は完全平坦地で間伐も行き届いていて見通しがきくし、車は絶対に入ってこない構造になっている。用水路を引き込んだ流れは若干危ないかなと感じましたし、子供たちの監視についてはもう少しシステマチックにゾーン設定やマークの受け渡しをした方が良いように思いましたけどね。