課題に正面から全力でぶつかるのは基本以前の基本なのだが、ナチュラルにこれを避けるクセが付いている学生はどうしてくれようか

所定の単位を集めたら学位を貰えて卒業出来るというシステムは一面合理的ではあるのだけれど、ヘタをするとパーツを集めて箱の中に放り込んだだけで終わるのだよな。

本来ならば卒論執筆のプロセスで、それまでに集めたパーツから何かを創造させてみて、その創造が正しい手順手続き思想をベースに出来ているかをチェックして、学位を出すかどうかという話になるべきなんだが。

パーツ集めゲームがそこそこ出来ることと、学割無しで評価されるクリエイションが出来ることの間には、越えるべきプロセスが結構ある。ひどい大人に容赦無くリジェクトされまくることも、どこかで経験しなければダメだろうし、達成すべきことは何かという所から目を反らさずに、真っ正面から立ち向かう姿勢を身につけることも大事だろう。

2年前の、あの過酷過ぎる3年ゼミ夏合宿(3泊4日で学生の平均睡眠時間が合計10時間切ってたらしい)などまさにそういう訓練だったなあ、と懐かしく思い出してしまう。あの時、課題に正対して真っ直ぐ全力でぶつかった学生は(結果的には全員がクラッシュアウトしたけれど)、2年後の今見るとやはり芯の入り方が違う。

基本の型を厳守して、越えるべき目標を直視して、全力で正面から挑む。これは基本以前の基本。

これを読んで後ろめたくなった者は悔い改めよ。