東京都の教員昇任試験の妖しい噂

 大分県の教員採用・教員管理職昇任試験関連汚職が盛り上がってますね。私も噂は聞いていましたが、本当にあるんですねえ。ま、大学教員の採用人事なんかはコネが半分くらいだそうですし、驚き半分、まあそんなもんだよなという苦笑半分。

 いや、苦笑してる場合じゃないんですけども。

 ところで、これは現職の東京都の公立学校教職員から聞いた話なんですが、東京都でも似たような点数操作があったらしいですよ。ただし・・・汚職というよりは・・・パワハラ・・・?

 東京都ではちょっと前から、ヒラの教員と教頭の間に「主幹」という、まあ会社組織で言うと係長みたいなポジションを設けたんですが、これがまた現場に不評でして、主幹のなり手が全然現れない。一応、昇任試験なんかやってみるんですけども、現場からすれば主幹なんて無駄に書類書きが増えるばかりで、実のある教育実践に使う時間が減るだけだってんで、誰がそんなもん手を挙げるかって世界なんだそうです。

 教育再生会議でも問題視されてましたけど、今、本当に公立学校の教員の事務負担は異常ですからね。

 しかし、管理職側としては、主幹に誰かがなってくれないと困る。そこで、こんな汚い手を考えたそうです。まず、自校の教員の中でもこれはという優秀な教員を選び、「受けるだけで良いから、主幹昇任試験、受けてくんない?」とお願いする。「受からなくて良いから。白紙答案でも良いから。誰も試験受ける人が居ないと、うちも格好付かないんだよね。」

 なんか言っちゃって。

 それで、教育委員会の方には「あいつは優秀なんで、(以下略」と根回しをしておく。いざ、ダマされた教員が白紙答案を出して帰ると、その教員の点数を調整して、合格させて主幹にしてしまう。昇任させられた方は、話が違うと怒っても後の祭(笑)。

 主幹制度導入初年度に実際にあったとか無かったとか。