私塾としてやっている芸術学個人教授コースの前期末の課題が昨日届いたので、今日はそれをチェックしてフィードバックを戻します。それと今後の勉強方法のデザインも考えないと。前期には主に現代アートにフォーカスした学習をしてもらったんですが、中締めをしたところで本人が感じている「ここがわからない」は2点。
1) アート史の全体的な流れがまだ掴めていない
2) アートではないものがアートとして認められていく仕組みがわからない
1についてはこの学生以外からも相談されることが多いのですが、結局のところ美術の様式史だけ見ていても永遠に納得感は得られないんですよね。何故そうなったのかの理由は政治史・社会史・思想史・技術史を参照しないとわからない。
高校で世界史をやっていない学生は昔も今も非常に多いのですが、アートを知ろうとしたら、世界史の知識は必須なんですよ。さてどうするか。
2の方はいくつかの事例を分析してみたら見えてくると思うので、バンクシーとかグルスキーとかジャコメッリあたりを題材にワークしてもらおうかなと思ってます。