The boy is back in town

4月以降、教え子に会う度に聞かれます。

「せんせー、(学生たちに会う機会が無くなって)さびしくないですか?」

そのたびに私は答えます。

「両肩の辺りが軽くて軽くて、最近は空の色まで明るく見えてるよ♡」

すると彼女らは怪訝な表情になります。それどういうこと?

「だって先生だった間は君たちの人生も背負ってたからね。自制していた部分も沢山あったし。」
「え、だってせんせー、怖いものなんか無いって感じでしたけど。」
「それは大学の中だけだよ。大学の中なら総長だって怖く無いけど、大学の外では君たちの為にアタマ下げまくってたよ。」

ここで他の学生が相づちを打ちます。

「たしかに! せんせー、大学の外ではめっちゃ腰が低かった!」

この子は実際に見てますけど、私は高校や大学の同期に対しても、学生たちの就活の件で何かお願いしている時には断固として敬語を使い続けましたし、何度も何度も「ありがとうございます!」「お世話になります!」「今後ともよろしくお願いいたします!」ってアタマを下げておりました。自分の為には滅多にアタマなんか下げませんがね。

だから、そういう役回りが表向きは無くなった今、私がバッドボーイ度を一気に上げているのも当然なのです。本来の私に戻っただけ、なのですよ