現代のピジン英語はウェブ翻訳が震源地であること

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スキー旅行から戻りました。

息子が小3の年から行き始めて、最初の2年は越後湯沢。去年と今年は野沢温泉です。

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越後湯沢は何しろ新幹線下りたらそこらへんに色々ゲレンデがあるのが良いですよね。関東民にはほんとお手軽ゾーンです(ただし、経験的には雪質はいまいち。あと、混みすぎ)。

で、稲城市の友好都市である野沢温泉村に去年から行き始めたのでした。

他のエリアも検討はしたんですよ。白樺湖とか菅平高原とか白馬村とか。
しかし白樺湖と菅平は公共交通機関アクセス悪すぎですし(鈍行路線バスで優等列車停車駅から1時間以上! さらに白樺湖は途中で乗り換え必須!!)白馬村はちと遠すぎる。

消去法で野沢温泉強いです。新幹線の駅から直行シャトルバスで20分ちょっとですからね。温泉街からゲレンデまでの無料シャトルバスもいっぱい走ってるし。やつらは本気だ。越後湯沢だってエキチカはガーラ、NASPA、湯沢高原くらいで、岩原やかぐらみつまたや舞子まで行ったら同じくらいだぞ。


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(飯山駅。現金専用券売機は誰も使わず、クレカ機には長蛇の列。恥ずかしい)


野沢温泉は相変わらずやたら外国人のお客様が多くて、外国人経営の店も現れてました、良いですね。

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地元で何十年も店をやってきたようなおじちゃんおばちゃんも、ともかく英語表記はあちこちに色々と張り出して精一杯のインバウンド対応して頑張ってます。

ふと気になったので、誰があの(張り紙たちの)英語を書いているんですかと聞いてみたら、面白い答えが返ってきましたよ。

「この英語、誰が翻訳してるんですか?」
「これは全部、インターネットだよ。」(スマホをいじる動作をするおじいちゃん)
「ああ、ネット翻訳。」
「それを書き写してるの。そんで、外国人のお客さんで顔なじみになって日本語も片言でしゃべるような人に、たまに聞くわけ。これ意味わかるかって。それでおかしいとこがあれば直す。」
「なるほどなあ・・・。ちなみにここ(とある張り紙の主語と形容詞の間)、Be動詞が要ります。isですね。」
「あ、そうなの。」
「はい。」

現代のピジン英語はスマホの翻訳ソフトが一枚噛んでるんですね。ま、皆さんそれで全然困って無さそうでした。

たしかに幼少期から時間とお金をたっぷりかけて、留学なんかもして、英会話身に着けるのも悪くないんですけど、どんだけやったって人間はスマホの語彙力には勝てませんし(敵は辞書がビルトインされてるぞ)、これから身体化された第二言語としての英語ってかなり値崩れしていくと予想します。今も安いけどさらに。

だから、そこまで無理して英語を勉強する必要もこれからは無くなっていくのかもしれない。

一方で、いや、英語の勉強は大事だ! AI翻訳なんかではホントのコミュニケーションは出来ない!! という声もあります。

この構図って、昭和時代からカメラ機材に何百万もお金注ぎ込んできた人VSスマホで写真始めた人の価値観の違いと同じだと思います。

【カメ爺派】
  • スマホのレンズでは解像度が低い。ボケ(ピントが合っている距離以外のゾーンにある被写体がボヤケて見えるその具合のこと)が無い。
  • スマホのカメラでは仕事には使えない。
  • スマホのカメラでは他人を感動させられる写真は取れない。
  • ついでに撮像素子は35mmフルフレーム(1934年から小型カメラ用のフィルム規格として最も普及したサイズと同じもの。本体だけで15万円は取られる)が基本。APS-Cやフォーサーズ(もっと小さくて遥かに安価な規格)で仕事とか何考えてるの。
【スマホ派】

  • カメ爺何言ってるんだかわかんない。
  • 別に困ってない。
膨大な時間やお金を注ぎ込まないと手に入れられない味わいは確かにある。
最高級機材でないと出来ない仕事もある。
でも、世の中で写真取る人のほとんど全ては仕事で写真撮らない。
最高級機材を買ったって割の良い仕事をもらえる人なんて一握り。
でも、既に人生を最高級にかけて生きてきた人たちは、もうそこから下りられません。最高級が基本、最高級が至上、最高級をみんな目指すべきという価値観、物語の中でこのまま生きて死んでいく人たちです。
が、写真を撮る人たちのほぼ100%がEOS-5もD-850も不要であってスマホで事足りるように、数百万円をかけた第二言語としての英会話能力も世の中のほぼ100%の日本人には不要であって、スマホで事足りる時代は来ていると思います。
では英語は一切勉強しなくても良いのか?
英語の文字列を見たら英語だってわかるくらいの知識はあった方が良いかもね。
将来もしかして英語を仕事に使うかもしれないと思ったら、文法は身につけておくと良さげだね。
ま、その程度だと思いますよ。元プロ翻訳家の現時点での見解。

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今回の旅行の写真はAPS-Cサイズの撮像素子と安価なズームレンズで撮っております。