息子のネット利用に関して、個人的に結構悩んでいる問題が一つだけあります。
フェイスブック、ツイッターというテキスト系の2大SNSが、利用規約上、13歳からしかアカウントを持てないという問題。
現在の人類社会において、何かの興味関心領域について最新・最先端の情報を最速で入手しようとしたら、フェイスブックかツイッター、あるいは両方を使うのが最も効率的です。
しかし、息子はまだ12歳になったばかりなので、フェイスブックやツイッターのアカウントを開設して、自分自身の興味関心に基づくタイムラインを構築することが出来ません。
(こっそりツイッターのアカウントを開設している小学生はいっぱいいると思いますけどね。インスタやスナチャやTIKTOKといった遊び専用SNSはどうでも良いです)
なので、彼は自分の興味関心がある領域のブログを膨大にブックマークして、毎日それらを巡回しています。
私もMITテクノロジーレビューとかギズモードとかMAKEJAPANやファブクロスなど、サイエンスやエンジニアリング系のアカウントはフォローしているので、それらのアカウントがアップする情報のなかから面白そうなものを選び、毎日のように息子にリンクを紹介しています。
落合陽一さんは小学生の頃に既にパソコン通信で大人たちとコミュニケーションし、中学生時代は2ちゃんねるで遊んでいたと聞きます。昔のパソ通や2ちゃんねるは、今で言えばツイッターなみに治安が悪い場所で、今の小学生にツイッターを使わせることが躊躇われるように、かつての落合さんのようなネットの使い方は、どなたにもおすすめとは言えません。
しかし、現代の小学生が世界の最先端の情報が集まる場に直接アクセスし、それらの情報を巡る議論に参加する術が無いというのも考えものです。
この問題が難しいのは、仮にU12でも参加出来るグローバルなSNSがあったとしても、そこに(子供たちに良い影響を与えうるような洗練された)大人たちが集うことは考えづらいですし、またそうであれば、子供たちは13歳の誕生日を迎えると同時にFBとTWのアカウントを開設して、そちらに移っていってしまうであろう、ということです。
フェイスブックやツイッターが個別のアカウントに「U12アクセス可」の認証を与えて、U12アカウントはそれらのアカウントのみフォローしたりコメントしたり出来る、というのでも良いのですが。
フェイスブック、終わる終わると言われるわりに一向に終わる気配が無いですからね。そしてクリエイティブな情報や人脈はなんだかんだでフェイスブックに集まっているわけで、将来クリエイティブクラスになるであろう子供たちが13歳になるまで、フェイスブックを使えないというのは、悩ましい問題です。