藝大卒展バズ商売とライト現代アート

美大生がアニメの設定画風のイラストを30号くらいのキャンバスに描いたものを「気鋭の現代アーティスト!」という煽りで都心のギャラリーで売るビジネス。

いつまで行けるんだろう。

コンセプト文読んでも、ああ、学部2年生とか3年生にレポート書かせると最初の頃はこういう大言壮語かつ内容が薄い文章出してくるよなあ、と。

売る方も描く方も学生時代だけのバイトと割り切っているなら良いのですが。

あれこそが卒展バズビジネスのキャッシュポイントなんですよね、多くの場合。

ツイッター(やスレッズ)で藝大・武蔵野美大・多摩美大・東京造形大あたりの卒展巡礼投稿が定期的に溢れる時期があり、天才とかさすが頂点とかみんなで褒めそやす。そういう投稿がトレンドやオススメとして拡散されて素人客を引き寄せる。

とはいえグローバルの現代アート市場で評価されるようなコンセプチュアルなものはライト層には伝わらないから、アニメ絵やマンガ絵の画材を変えただけみたいなものをそちら向け商材として美大生に描かせて、オシャレギャラリーでお手頃価格で売る。
で、即完売とか煽る。

(完売煽りはライト現代アート特有の売り方ですよ。ここ見分けポイント)

さして高いもんでもないんで、買う方はノープロブレムだと思いますが、学生や院生はそれが一時的な売れ方だとよーく認識しといた方が人生ズッコケないと思います。

高校野球や大学野球のスターがプロ野球や大リーグでそのまま通用するか? という話ですからね。