村上隆の個展が転売ヤーによる大混乱で幕を開けた問題。

村上隆の個展に集った転売ヤーどもも村上隆の作品なんだすごい、さすが

なんて持ち上げることには断固反対です

たしかに現代アートの中でもリレーショナルアートやソーシャリーエンゲージドアートと呼ばれる領域では、市民、住民、来場者を巻き込んだ実践をアート作品とすることは多々あります。

しかしながら、それらの実践はまず「巻き込まれる側」の了解、同意、理解が暗黙のうちにも成立していると推定できることが大前提です。

2018年に「ブラックボックス展」で発生した痴漢事件に似ていますね。暗闇の中で体を触られることまで入場前に明記して了解を得ていたならあれも話は別ですが、「なかのひとよ」こと松田将英氏はそのような対策を一切行わないままツイバズの勢いだけであれを実施し、民事訴訟になりました。

村上隆氏も道義的責任は免れない大失態だと思います。

それにしても、これまで日本のヲタ文化を散々使ってきた村上隆が最後に転売ヤーに食い物にされて個展オープニングが歴史的大失敗だったのは実に示唆的ですね。