アニメ絵パクりの「現代アート」より本物の神絵師の原画買っとけという話

16bitセンセーション

やっと最後まで見ましたが、いい話でした。

美少女ゲーは全くわからん世界なんですが、好きを貫く人たちの熱い青春もので、昨日見たBLUE GIANTと似てますね。ジャズも美少女ゲーも現代ではメインストリーム文化ではないですから。

トクサツガガガとも似ているかもしれない。特撮も子供向け扱いですよね。

ああ、でも今日、息子と一緒に調布の西友の閉店セールでおもちゃ売り場に行って、わずかに残っていたおもちゃをどれか記念に買ってやろうかと言ったら、息子が選んだのは仮面ライダービルドのソフビとベイブレードバーストのバーストアルティメットVSセット。

どちらも小学校時代に夢中になった作品。桐生戦兎ね。万丈龍我ね。蒼井バルトね。毎週、二人でめっちゃ応援したもん。好きだった気持ちは無くならないんですよやっぱり。何年経とうが。

ポピュラー文化を拝借して作る現代アートも良いものですが、元になったポピュラー文化を作った人たち、それが大好きな人たちへの敬意が無ければ、それはやはり「文化の盗用」ですよね。

でもあれ、多分そんな良いものじゃないと思いますけどね。

現代アートですって言ってアニメ風の人物画売ってるものより、本職のアニメ系イラストレーターさんの個展でペインティングやドローイング買う方が良いと思うんです。そもそも本職の人のが上手いし。本物だし。

そっちの方が長い目で見て値段残るか、上がるかしますよ。北斎や広重の肉筆浮世絵みたいなもんなんで。自称現代アートの下手くそなアニメ絵なんか99%は買った瞬間に値段半額です。あなたが死んだらゴミとして燃やされます。そういうもんです。

絵として好きなら皆さん何でも欲しいものを買えば良いと思うんですが、「現代アートです」って但し書きがアニメ絵のタブローの価値を上げてくれるかというと、たぶん「無い」

何故なら「アニメ絵風の油画やアクリル画を美大出身者が描いたら現代アート」という認識は日本の外では存在していないから。あれはアートフェア東京とSBIオークションとその周辺でしか通用しない謎のローカルルール。

何で本物の神絵師たちの原画を買い放題に買える東京でわざわざ・・・・ねえ?

絵の良し悪しは見る人によるので判断しないとしても、「アニメ絵的な人物画を描く」ことの技術力では、アートスクールの絵画科出身ですって人たちが描いているものと、神絵師たちが描いているものを比較すると、比べるのが失礼なくらい神絵師さんたちの方が上に思えます。美術家を名乗ってアニメ絵描いている人たちは、真っ向勝負したら絵師さんに勝てないから野獣派っぽく崩したりキュビスム風やシュールレアリスム風の画面にして違うもの風に仕上げてるのかなあと思います。

繰り返しますが絵としての良し悪しは見る人によるので判断しません。技術力の話です。

そんなら現代アートしてはどうなんだという話をになりますが、現代アートはアカデミックなものなので、アニメ絵の歴史やアニメ・コミック史を研究した上で描いているものでなければ評価は低くなりますよね。西洋絵画の歴史を学んだ上で描く、日本画の歴史を学んだ上で描く、アニメ絵の歴史を学んだ上で描くアニメ絵だから歴史なんか学ぶ必要は無いというのは、日本人がやれば自国の文化を軽んじる姿勢ということになる

文化の盗用、あるいは勉強不足。アニメ絵舐めんな。

その辺をきちんとクリアしたものって、あるんでしょうか?