最初に結論。
自分たちは正しいことをしているからルールを守らなくても許されると考えている時点で、西洋美術館でデモした連中とイスラエル軍とプーチンは同類だと思います。同じ種類の人間。絶対に連帯したくない人たち。
またヌルいことをしましたね先生?
飯山由貴先生って東京都人権プラザのときもそうだったけど、プロジェクトが走り出してとりあえず展覧会実施までは客観的事実として確定、自分の展覧会参加実績が絶対に消えない段階までサイレントしてから、ちゃぶ台がえしで運営に日本共産党みたいな要求を突きつけるスタイルですよね。
せめてアーティストフィーを西美からもらうのは止めなよ飯山由貴先生。
と、とりあえず思いましたよ。
こんなん最初から「西美のパートナーの川重とイスラエルの関係が受け入れられないので私は参加しません」って断るのが筋じゃないのかな。私は犯罪展主催者の思想や行動が弊社のビジネスが許容出来る限度を越えていると判断したので、犯罪展の2週間前に取引の打ち切りをお願いしましたけども。(犯罪展は盛会をお祈りしますとも書き添えた)
だいたい自分は西洋美術館(と東京藝大)というスーパー権威に乗っておきつつ、そのスーパー権威を他人事みたいに批判するのってどうなん? まずは自分が「すいません私自身は大日本帝国から続く日本美術界の権威に乗りまくってここまで来た人間です。それは自覚しております」って言わないと。
東京藝大の油絵科、日本美術報国会と無縁だったなんてこたあ無いっすよね。
こちらはパレスチナへの連帯、そして軍事系スポンサーへの抗議を表明してサウス・バイ・サウスウエストから撤収するアーティストたちのニュース。
デモは面白いからどんどんやるべき、なんなら毎日西美の前でやるべき。藝大優遇止めろデモとかもロビーでやらせるべき。飯山由貴に許されて他の人は許されないなんてことは許されないでしょ?
川重の株主総会どうなるんだろう
個人的には
- イスラエルのガザでの虐殺は言語道断。今すぐ止めろ。
- できればイスラエルのものはキャンセルしていきたい。
- 川重が輸入代理店をしているイスラエルのドローンについては、輸入ではなく国産化が望ましいかもしれない。
- なお軍事ドローンは今や日本国民の生命や平和を守るためには不可欠の兵器であり、ドローン無しの安全保障などもはやあり得ない
- あと、川重的には松方コレクションの19世紀西洋美術の支援のつもりで西洋美術館に資金援助しているのに、若手学芸員が藝大閥のお友達をいっぱい呼んだ現代アート展を企画した上にそこで川重を攻撃するパフォーマンスをやらかしたというのは、株主総会どうなるんだろうなあ(昔、教え子が川重のIR室にいました)
などなど考えました。
館長黙認らしい
西洋美術館の館長黙認なら、まあ良いのではと思いました。プロレスの乱入&マイクパフォーマンスみたいなもんですし。ゼロワンの旗揚げ大会で小川直也が乱入したときのこと思い出した。
会場で見てましたよ小川がマイクパフォーマンスして藤田の尻を秋山が蹴飛ばすとこ。いやあ面白かった。あれと同じでしょ。
そんなわけで東京都人権プラザ、群馬県立「群馬の森」、国立西洋美術館。
毎年のように国や自治体に左翼マスコミ帯同でカチコミをかける飯山由貴先生。プロレスで言ったら新興ヒール軍団のエースですねもう。私が知ってるのは平成維震軍とかVoodoo Murdersとかの古いユニットばっかだけど。マシン軍団とかレイジングスタッフとか。
これでまだ公立のアートイベントに呼ぶとしたらもはや「飯山先生、今回もあれやってくださいよ」という暗黙の了解の上のツイバズ担当ポジションを得たということになるでしょうか。
個人的には彼女のスタイル(学芸員はわかってて呼んだんだろうけど、どう考えても運営部署の責任者の顔を毎回潰している)にビジネスパーソンとして強く嫌悪感を抱きますが、もちろん西洋美術館の館長も飯山のゲリラパフォーマンスを期待して承認していたのならば超OKです。面白いからもっと色々やって欲しい。都庁前ゲリラレイブも月例化しませんか? プロレス団体も旗揚げでどうです?
パープルーム勢は冷淡な反応
パープルーム勢のツイートを見ていると、やはり飯山由貴らのデモンストレーションはプロレスでいうブックがあったらしく、事前に知らされていた作家もいたらしい。
だいたいマスコミ向け内覧会に何でデモ隊が制止もされずに入場出来てるんだよ。館長や担当学芸員の新藤淳が暗黙の了解で入れたからじゃないんですか?
飯山由貴や百瀬文の売名のためのマスコミ向けのヤラセパフォーマンスに見えますね。それに西美の職員が加担してる。ダサい。
ゲンロン勢も冷淡
どうせならフォレンジック・アーキテクチャーくらいクールに運営を刺しに行け
美術館のスポンサーへの出展作家による抗議活動といえばフォレンジック・アーキテクチャーが2019年にホイットニー美術館のビエンナーレで展示した”Triple Chaser”が白眉ですかね。
フォレンジック・アーキテクチャーはOSINTによって隠された事実を明るみに出すロンドン大学ゴールドスミス校建築専攻の学内プロジェクト。この時はホイットニー美術館の大口スポンサーで理事であるウォーレン・カンダースの会社が催涙ガス弾の大手メーカーで世界中の紛争地域や米墨国境で製品が使用されていること、その使用の現場がぶっちゃけ人権無視のドイヒーな感じであることをビデオジャーナリストと組んで明らかにして、ドキュメンタリービデオに仕上げた。この作品の公開から数週間後、カンダースは美術館理事を辞任。
アートによる抗議ってこういうことじゃないのかな?
公安警察も見学しに来たそうですが東大ポポロ事件
独立行政法人国立美術館に憲法23条の学問の自由が保証されているかというと、当然保証されていると思いますが、仮に国立西洋美術館を高等教育機関と見て大学自治と同等の権利が守られているとしても、実社会の国際政治や経済や国際司法(イスラエル軍のパレスチナでの蛮行は国際司法裁判所で既に審理が始まっている)の問題についてのデモ行為となると、警察官の立ち入りを拒否出来ないというのは東大ポポロ事件で最高裁の判例があるので、公安警察が飯山由貴やその仲間たちのパフォーマンスを見物しに来てもNOとは言いづらいんじゃないだろうか。
少なくとも新左翼や中国・ロシアの工作員が飯山由貴先生とご一緒していなかったかどうか、くらいはチェックしておいて欲しい(個人の感想です)。
ビラの校閲くらいしてくださいよ飯山由貴先生
飯山由貴・遠藤麻衣・百瀬文が西洋美術館でバラ撒いたビラ読みましたが、イスラエル製ドローンのキャンセルだけならまあ「それも大事だよね」なんですけど、次期戦闘機の共同開発の問題とか従軍慰安婦問題とか、関係無いネタも盛り合わせていて、ああ、日本左翼の伝統だなあと失笑。
個々のイシューごとの合意形成じゃなくて、声のでかいやつが主張するイシューセットを全部丸呑みさせにくるやつね。
川崎重工がイスラエルのドローンを輸入すると、西洋美術館と職員と観客がイスラエルの蛮行を支持したことになるとか、論理飛躍させすぎだし。
あと、誤字脱字チェックくらいしてこいとか、飯山由貴自分の作品(というクレジットになっているもの)を多摩美での自分の教え子たちを動員して作らせてたとか、とにかくあれだ。
「パレスチナの人々とは連帯したい。だが飯山由貴との連帯はしたくない」
これに尽きます。
左翼系の現代アート論客を一斉動員して飯山由貴を批判しづらい雰囲気作るのも、安保闘争以来の日本左翼の伝統芸で、プーチンがやってる言論弾圧のソフト版。そら支持者広がらんやろと思いました。
川崎重工の反応
今のところ、完全無視みたいですね。
実は完全無視が一番効果的なカウンター。
ま、イスラエルとの取引はあまり大きくしない方が良いと思いますけどね。イスラエル軍の外道っぷりはもはやナチスドイツ並みなんで。