新卒1年目の冬のツラさは美味しいツラさなのだ。

昨日は六本木と錦糸町でそれぞれ新卒1年目の御姉様とお会いしたのですが、さすがにお二人とも「仕事きつい!」とボヤいておられました。

そりゃあきついでしょうとも。まだ仕事憶えている途中ですもんね。慣れてないから時間も余計にかかるだろうし、初めての経験だったら仕事の全体像も見えづらいから、精神的にもきついでしょう。

とにかく心と体の健康に留意して、乗り切ってくれと祈るしか私には出来ません。

でも今まさに皆さんは「非熟練労働者」から「熟練労働者」へと質的変化を起こしている最中ですからね。粘土をこねただけのものが窯の中で焼成されて役に立つ陶磁器に生まれ変わるみたいなプロセス。皆さんもきついだろうけど、もう一歩引いてみると、皆さんを雇っている方もわざわざ利益の一部を訓練投資として皆さんに使っている時期なので、まあお互いツライということでここは一つ穏便に。

ん~でも、「つらい」「きつい」と言いつつも目はちゃんと生きてましたからね。この峠も乗り切ってくれることと思います。

【90秒でわかる、「新卒お仕事つらたん社員」が今辞めてはならない理由】

1:あなたはまだ一人で業務を完結出来ない見習い段階です。
2:会社は各種研修やOJTという「儲けに直接繋がらないコスト」をかけてあなたをスキルアップさせようとしています。
3:これは会社があなたに投資しているということです。
4:投資した以上は、少なくとも投資額以上の利益をあなたから引き出さないと会社は困ります。
5:すなわち、会社があなたに対して感じる「今辞められたら困る感」は、あなたへの投資額が増えれば増えるほど大きくなります。
6:これを言い換えるならば、あなたへの投資額が大きければ大きいほど、あなたはクビになりにくい社員になるということです。
7:しかもあなたは会社が投資して育成したスキルを持って転職することさえ出来ます。

結論:会計的に見ると、一人で業務完結出来るスキルが身につくまでは、会社からの追加投資を受け続ける方が絶対に有利です。

余談:フリーターになると、この「美味しい初期投資いただきます」特典が得られないので、自分で自分に投資して「稼げるスキル」を蓄積しなければいけません。結構ツライよこれ。