「本が大好きだから出版社で編集者になりたい」という気持ちは純粋で美しいのですが、もはや出版社とAmazonの戦いの勝敗は決しています。
出版社の負けです。こんな感じです↓。
「『まずは規模の小さな体力のない出版社から交渉を始めよ』とベゾスは指示を出したという。出版社が電子書籍の提供に難色を示せば、場合によってはその出版社の紙の本の推奨をやめる。するとその出版社は40%も売り上げが減り、30日もすると体力のない小さな出版社はアマゾンへの電子書籍の提供に応じざるをえなくなったという」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140109/529083/
特定の販売チャンネルに過度に依存した売上体質になってしまうということは、その小売業者にアゴで使われるということです。
家電量販やカメラ量販の平社員にキヤノン販売やミノルタ販売の課長さんたちがアゴで使われていた光景を私が見たのは20年前。
出版文化は人類が滅亡しない限り続くでしょうが、現在のような紙の本の販売モデルはどんどん縮小していきます。
紙メディア販売に限らない、そしてAmazonと取引しなくても会社が潰れないようなビジネスモデルの創造に挑むことこそ、真に本を愛する若者がすべき仕事かと思います。
蛇足ですが私のバッグはAmazonでは売りません。Amazon依存体質はヤバいような気がしてならないので。