とある地方中小企業の人事の方から、東京の上位校(概ねGMARCH以上)の優秀な学生を新卒で採用したいがどうしたら良いかというご相談を受けました。つまり、単に明治や法政や早稲田を出ましたよというレベルではなく、ちゃんと大学で勉強してきて、リーダーシップや語学力やコミュニケーションスキルも兼ね備えたような人材が欲しいんだがと。
この層の学生の通常の就職先は、内資なら三菱三井住友トヨタJRなど世界に知られた巨大グローバル企業、あるいは外資の有力企業、はたまた楽天やソフバンなどITベンチャー系の雄です。確実にその辺りの会社の内定の二つ三つは取ってくるような学生を、株式非公開で資本金2億とか3億の企業が入社まで持って行くのは、これは非常にハードルが高いです。
ですが、方法が無いわけではないとも思います。
実際、通信大手3社+広告最大手+外資系大手コンサルから内定出た人材をITベンチャー企業が掻っ攫った現場を目撃したことがありますからね、私。
ポイントとなるのは「どれだけの速度でスキルアップ出来るのか」「どれだけの速度で昇進出来るのか」「優秀な上司は居るのか」「女性差別は無いか」だと思います。
入社2年目くらいから大きな仕事をどんどん任せてもらえる社風があり、成果を出せば30歳で部長とか35歳で執行役員くらいの速度で上に行けて、しかも目標に出来るような凄い先輩・上司がおり、男性も女性も平等に評価して昇進させるような制度ならば。老舗の大企業の内定を蹴って来てくれる学生も居るかもしれませんよと。
逆に言うと、その辺の社内改革が出来れば良い人材を採れる状況でもあると思うので、ある意味でチャンスが大きい時代なんじゃないでしょうか、今は。