今日は恒例となったウィンドミル・オーケストラ定演の鑑賞で津田沼まで行って来ました。教え子が団員なんです。
ウィンドミルは超スパルタの伝説の音楽科教員の情熱から始まったスーパー・アマオケ(千葉県少年少女オーケストラ)のシニア部門です。指揮者とコンマス以外はプロミュージシャンではないそうですが、相変わらずアホみたいに上手かった。囲碁や将棋のアマチュア王者みたいなレベル感です。
もちろん、プロならばこの程度の「上手さ」はリハ1回か2回合わせるだけで披露しちゃいますから、1年かけて仕上げてくるアマオケと同列には語れません。ですが、クラシックのプロというのは幼少時から10年20年と厳しい訓練を受けてなるものであり、そのキャリアパスは結構ワンパターンです。
一方、ウィンドミルを聴く時に私が思うのは、週1回3時間の全体リハ以外の場で一人ひとりのプレイヤーたちが過ごしている時間です。会社員や公務員としての毎日の中から、これだけのものを年に1回創りあげてくる。プロの上手い演奏はありふれており、上手いのは基本かつ出発点で、その先でどんな表現をするかが問われるわけですが、多種多様な職業人としての人生を生きている人々が集まってきて、上手くて、しかもその先の中身もあるという演奏は、上手いプロの演奏の何万分の一というくらいにレアな物件だと思います。
毎年これを聴くと、よっしゃ俺もまたがんばろうと思うんですよ。
がんばりませう。
付記:一緒に聴きに行った教え子に彼氏紹介されました。変な人という予備知識を潤沢に提供されていたご利益で、あまり怖がられなかった・・・はず!