学校のブラック労働改善は、まず電話受付を17時30分で打ち切って自動応答に切り替えるところから。

教師の長時間労働がようやく大問題になっています。

私も息子の小学校の教師には苦言を呈すことが少なくないわけですが、彼・彼女らの指導技術の稚拙な部分を改善してもらうためには、他の、もっとどうでも良い業務をまず削る必要があるので、そういう意味でも教師の労働時間削減は大変重要です。

また、学校教員に人材を供給する人材プールは大企業の新卒採用の対象と丸かぶりしていますので、企業が国策として働き方改革に舵を切り、ブラック労働が就職先として忌避されることが明確になった今日、学校教職員のブラック労働環境は人材獲得競争において明確なディスアドバンテージとなります。

つまりね。学校のブラック労働を放置しておくと、いい人材は採れないし育たないし定着しないから、日本の教育力が落ちて、日本の国力が落ちるってことなんですよ。気合と滅私奉公精神で充満した人材しか要らない、なんてことが通用する時代じゃありませんから。今の優秀な若者はスマートですから、そういう昭和的リゲイン労働的価値観は鼻で笑われて終わりです。


さて。

ここに一つのアイデアがあります。

簡単です。来年からでも導入出来るはずです。そしておそらく一人1日あたり30分は仕事削れるんじゃないかと思います。

すぐ導入すべきです。

それは何か。

・学校の代表電話番号は17時30分で「本日の業務は終了致しました。明日9時以降におかけ直し下さい」の応答メッセージに切り替わる。
・教職員各自に年度ごとに乱数生成による公務メアドを発給し、外部との連絡は基本これを使うようにする。このメアドは公用サーバ経由で送受信し、私用には使わない。また送受信されるメールは全て記録されることを内外に明示しておく。
・公務メアドに送信されたメールをサーバからDL出来るのは8:00-19:00までとする。
・プライベートメアドでのやり取りは、児童生徒の在学中は保護者を含めて禁止とし、これを保護者にも周知徹底する。

そうです。電話。あの、労働生産性の敵、ワークライフバランスの敵。あのブラックツールがいまだに外部との連絡手段になっているからあかんのです。保護者からのグダグダ電話で何十分も浪費したりするんです。

連絡は基本、メール。それも勤務時間外には受信出来ない&中身を全部管理者が(あるいはAIが)チェック出来るメール。これですよ。