昨日はやっと「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」見られました。劇場版。はい。京アニの事件のときは私も義援金振り込みましたし。
感想は色々あります。まあとにかく「そうだよな最後はこうじゃないとダメだよな、うんうん」というものでした。
補論としては「石川由依の演技が神がかってる!」というものも。
作品としての作りは、分析しようとすれば分析もできますし、そもそもそれほど複雑難解なものでもないので、分析は楽といえば楽ですよ。
でも、「これは分析してもしょうがない」という思いが一番強いです。良い意味で。
私の考えでは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」って天才は一人も関わっていない。石川由依やTRUEみたいな才能の塊の人は山ほど関わっているはずですが、常人の理解を越えたアウトプットをいきなりボーンと出してくる天才はいないはずです。
あれは、才能の塊の人たちが人生をかけてやってきたことの束ですね。あの作品の裏に膨大な時間と努力と意思が、明石海峡大橋を支える1120mm径の超巨大ワイヤーロープみたいなレベルで集積されている。
だからですね、何と申しましょうか、分析は簡単だけど、これと同じものを作るプロジェクトマネジメントは神業とか奇跡のレベルだぞと。
世に大作映画なんていくらでもありますよ。ヴァイオレット・エヴァーガーデンと同じか、それ以上に稼ぐ大作もいくらでもあります。
数撃って数撃ってたまたま大当りした版権に大資本が片っ端から相乗りして総与党政権みたいになったブロックバスター超大作とか。有無を言わせない資金力で吹き飛ばしにくるやつ。
それらももちろんよく出来た作品なんでしょうが(あまり見ないので)、関わった人たちは一流のプロとして80%前後の出力で「案件」としてやってる感じ。
それがどうもヴァイオレットちゃんについては、ほとんどの方が100%近くの出力、あるいはそれを越える、定格をぶっ飛ばした領域でブン回して作ってるだろうこれ、と感じました。
この超大作に関わった人たちをその領域で回してまとめて完成させるって、プロマネとしては神業。奇跡。ですよ。そうですね。神が才人たちに作らせたもの。それは分析を越えてます。分析出来る領域には神髄が無いので。
|
ただ、一つ、作り手にとっての希望を書き添えておくとしたら、「天才じゃなくてもヴァイオレット・エヴァーガーデンみたいな作品を作り出せる可能性は与えられている」ということでしょう。
あれを作った人たちは、日々ひたすら作り続けて、つまりは描き続け、書き続け、弾き続け歌い続けたその果てに、この↓舞台に立てたんですよ。凄いねー。ほんとすごい。
引き続き頑張りましょう。続けることが大事です。
|