【複数事例を混ぜて迷彩を施してあります】
せっかくコストかけて採用した、まあまあな人材が腐ったり流出したりするパターンの一つを、仮説として思いつきました。
舞台となるのは架空の東証1部上場企業です。
社長はバリバリ体育会系の営業会社から独立して10年ちょっとでまあまあでっかい1部上場企業を作ったパワフルなおっさん。
社員も連結で2万近く! わお!
毎年何百人も新卒学生を採用するんですが、なんだか例年凄い勢いで流出するらしい。
もちろんその何百人も4月にはやる気満々で入ってくるわけですが、1年後には半分は目が濁ってしまって脱出を考え始め、3年後には・・・・です。
その、中小零細だったらもう喉から手が出るほど欲しい日東駒専以上の大学の新卒をまるでクッキングペーパーのように景気よく使い捨てる会社の現場では何が起きているのか?
ここからは仮説です。
凄い勢いで流出していく若手の中で残っていくのは、過酷な現場で生き残った精鋭・・・・では全くなくて、ダルいルーチンワークとヌルい組織風土にあまり疑問を感じない、かなりモテない感じのあんちゃんたち。
アニメ絵アイコンのツイッターアカウントで声優とアイドルとソシャゲ、あと1種類か2種類くらいのプロスポーツのオタクネタを30~50ツイート/日くらい書いているアラサー。というイメージ。
そういう人材が、相対的に古株ということで現場の古参として仕事を仕切り、というかちゃんと仕切らないのでグダグダな現場がいっぱい発生していて、やる気があった人も、それに染まれなければ脱出していく。
社内にはそんな連中しか残っていなくて、新興企業だから上の方は他社から引っこ抜いてきたおじさんたちなんだけど、現場は知らないし会社愛とかミッションへのコミットが特にあるわけでもないので、何となく数字があればまあ良いか。
なお、モデルとなった会社の一つの役員氏のフェイスブックアカウントはたまにTLに「友人がいいね」したという形で流れ込んで来て、かなり意識高くて何百いいねも集めておられるんですが、下々のとこがしみじみ残念な証言を聞いているので、その意識の高さ、少しは自社の現場に分けてやれよなと思っちゃうのでした。
創業30年で連結2万人の会社が育っちゃったらやっぱそうなるんかね?
人手不足の時代には、こういうモデルは苦しくなると思うんですけどね。