こないだのミーティングでも少しそういう話をしたんですが、ビジネスの個々の案件は「伸るか反るか」の勝負であって構わないんだと思うんです。単純な話、これ買って下さいと提案して要りませんと言われるというのは「伸るか反るか」の勝負。それは数をこなして安打数や打率を稼げば良いだけなので。
一方、マネジメントは管理することなので、「伸るか反るか」「一か八か」で、裏目に出た時のことは考えてませんというのはダメなやり方に感じます。プランAプランB、プランCくらいまでは準備しておいて多段フェイルセーフで全てが破綻し崩壊することは防げるようにしとかないと。
何ヶ月か前に教え子たちに「今の仕事とゼミの先生の仕事の違いは何ですか」と聞かれたんですが、「どっちも同じだよ。最後まで戦場に立ってるのが仕事だ」と答えたのは、そういう意味でした。
シンゴジラが上陸したとかゼントラーディ軍が攻めて来たとかの天変地異でどうにもならなくなることはあるんですが、逆に言えばそういうことでも無い限りはシステムダウンさせないことがマネージャーのお仕事でしょう。
加えて、システムのコンディションや見通しをエグゼクティブに適宜報告して経営判断の精度が高まるように協力するのもミドルマネジメントの役割かなと思ってます。
システムダウンのリスクがある一か八かの勝負をかけておいて報告は上げない、というのは、エグゼクティブから見るとかなり嫌なマネージャーなんじゃないか。