「釣りタイトル」に慣れてしまうと日本語が下手になるのではないでしょうか

私は英語メディアと日本語メディアを併読していますが、日本語メディアはブログにしろ新聞や雑誌の記事にしろ、いわゆる「釣りタイトル」、つまり扇情的・挑発的・針小棒大・牽強付会。。。。なもののが増えすぎていると感じます。

「美人過ぎる○○」
「○○が○○過ぎる件」
「○○も○○ももうアテにならない」
「○○の○○が凄い」
「○○が可愛すぎワロタwwwwww」

しかもワンパターン。
でしょ?

PV稼ぎたいという気持ちはわかります。テレビCMと同じで大衆を釣らないと数字が出ないという事情もわかる。

とはいえ、あまりにもタイトルの釣り度合いがインフレになってきた昨今、「どうせまた釣り記事だろ」と思ってクリックしないでおくという行動も個人的には増えて参りました。

一方、CNNやWPやNYT、BBCやAJやAAはもちろん、ABCでさえ記事のタイトルはシンプル&コンパクトに事実関係や論点を提示するスタイル。

「釣られた!」

と感じることはほぼ全くありません。ジャーナリストの矜持やプロとしての基礎訓練の存在を感じます。

だからですかね? 日本の学生に「課題の冒頭には一番大事な点だけをシンプルに、自分の言葉で書きなさい」と指導すると、たいがい最初は苦労してるんですよね。「課題のタイトルは必ず「○○が○○過ぎワロタwwww」にしなさい」と指導したらどうなるのか。怖すぎて多分最後まで試さないでしょうけども。

今朝最初のご提案。釣りタイトルに慣れすぎると多分文章下手になります。皆様、お気をつけ下さい。