昨日、初めてお会いした方に「ウェブでの印象としゃべり方が違いますね」と言われて、同席していた教え子たちが口々に「ゼミだとゆ~っくりしゃべりますよね」と同意しておりました。
より正確に言うと、写真文化論など知識伝達型の講義の場合はかなりのマシンガントークになるんですが、彼女らが所属していたゼミのように、教室で皆で何かについて考えるという形式の場合、すごく言葉を選びながら話すので、結果的にかなり口数が少なくなります。
感心したのは、続けて教え子が
「文章だと前後も見えるからああなるんじゃないですか?」
と指摘してくれたことです。
たしかに言われてみればそうかもしれません。
文章の場合はテクストとして残りますから、わからなければ何度も読みなおしてもらえば良いのです。
が、その場で考えたことを、目の前にいる人たちに誤解無く伝えようとすると、じっくり考えながら、場合によっては数十秒くらい黙ったりもしながら言葉を選んで話すということになるんでしょうね。
負うた子に教えられ。最後に綺麗に一本取られました。