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Brand Concept

《社会的デザイン》ではなく《社会学的デザイン》

 近年、「ソーシャル(社会的)デザイン」「社会的起業」という言葉が流行しています。私自身も、そうしたものについてこれまで大学で教えてきました。これらの意味するところを簡単に説明するならば、公共事業や無償ボランティアではなく、ビジネスの枠組みを使って社会問題を解決しようとする試みです。

 「ソーシャルデザイン」のもう一つの特徴は、特定の、今そこにある社会問題をダイレクトに解決しようとする取り組みだということです。病児保育施設が足りないから病児保育サービスを始めるとか、発展途上国の貧困層の現金収入を増やす為にフェアトレードの商品を開発して先進国で販売するといった方法がこれに当たります。いわば下流での対策ですね。水が漏れている穴を取り敢えず塞ぐというもので、これはこれでとても意義があることです。

 一方、Sociological Design TRICKSが目指すのは、「ソーシャルデザイン」ではありません。私は社会問題の成り立ちを社会学的に分析した上で、その社会の形を根本的な部分で変えていくことによる、社会問題の軽減・緩和・消失を目指します。これを私は「ソシオロジカルデザイン」と呼ぶことにしました。気長な話ではありますが、物事の原理原点に立ち戻って考えることが出来るという研究者としての強みを生かすならば、こちらの方が良いのではないかと考えたのです。

《感性》ではなく《理性》

 私はお洒落にはほど遠い男です。着ている服の大半はユニクロです。たまにジャケットやブレザーを着て講義に行くと「センセー、どうしちゃったんですか?」と学生に突っ込まれるようなおじさんです。そんな私がお洒落なバッグを作るなど、もとより不可能です。

 ですから、Sociological Design TRICKSは潔く感性を放棄しました。自分の感性は一切信じません。信じるのは事実と論理だけです。社会問題のありようを分析し、それを変える為の道具に必要な設計は何かを徹底的に論理で考えます。感性ではなく理性が弊社の武器なのです。

 大丈夫。私の周囲には、何十人もの若くお洒落な教え子たちが居て、容赦無くダメ出しとアドバイスを降らせてくれています。彼女たちの厳しいチェックをクリアしたものが商品となります。理性で構造を設計し、感性でのチェックはアウトソーシング。これがSociological Design TRICKSのビジネスモデルです。

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