日本企業の一般職やエリア職は、総合職に比べれば入りやすいし、ほぼほぼ保証された終身雇用と手厚い福利厚生も付いている。でも昇給もあっという間に天井にぶち当たってそこでほぼほぼ終わり。任される仕事も比較的単純なルーチンワーク。
一方、ある種の外資は新卒がいきなり一人前として扱われて大きな案件の担当者にされる。結果が出なければ若手でもあっさりクビになるスリリングな環境。だが、そのリスクプレミアが数年後には、内資エリア職との間に横たわる数百万円の年収格差として化ける。
たしかに内資でも老舗名門で2年3年総合職をやってきた若者たちは着実に地力を付けてはいる。それは事実。でも、キャリアデザイン権を握っているのは会社の人事。
「どこに行かされるかわからないですから」
というのが内資の定番フレーズ。
「あと数年ここでやったら自分はどこにでも行けると思います。」
と言えるような自由さが無い。だから、自由と年収を求める若者は出て行ってしまう。
大学に入学した時点では、3年ゼミを選ぶ時点では、就活を始めた時点では、みんなどの道も選ぶことが出来たはずなのに。