企業のオフィスも人間が生活する室内空間という意味では個人宅と同じです。
(まともな)個人宅では誰かが必ず、その生活空間を快適な状態に保つ為の作業を実行しています。
掃除、整頓、片付け、ゴミ出し。
そして、まともな組織のオフィスならば上記のような作業はやはり必ず誰かがやっているはずです。外注されている場合もあるでしょうし、社員が分担してやっている場合もあるでしょう。
新年度の1週目が終わりましたが、多分、新入社員の多くはそれぞれの配属先で先輩社員から、掃除や整理整頓やゴミの処理法などのレクチャーを受けているんだと思います。
私も21年前にそういうレクチャーを某先輩から受けた記憶がありますが、そういうのが簡単に身につくはずもなく、振り返ってみると私の整理整頓能力を最も鍛えてくれたのは息子なんだよな。毎日毎日、息子の散らかしたものを片付けたり片付けさせたりして7年。今日もだよ今日も。ドレッシングを台所の床にぶちまけやがって。
なので入社1週目の、特に実家から一度も出たことが無いような新入社員がきちんと整理整頓片付けが出来ないからといって、お前はダメ人間だとは言えません。私も出来なかったから。
でも、オフィスの整理整頓片付けをハイレベルでやれる人っておそらく仕事の精度も高いんだと思います。誤字脱字書式ミスを量産しないんでしょうし、遅刻も連絡ミスも少ない人なんでしょう。共に働く人、コワーカーの負担を増やさず、コワーカーの快適な労働環境をさり気なくキープ出来る人は、言い換えれば相手が求めているものを先回りして準備しとける人なんで。平均して言えば取引先からの愛され度も高いはずだ。
学生でも、提出物が雑な人でこいつは出来るってのは一人も居なかったですね。繰り返し繰り返し、一発ノーミスでこちらの要求する形式を満たして出しなさいということを教えていくうちに、中身も充実していったパターンです。
かような経験から考えるに、新しい職場にエントリーした若い方で、早く下積みを終えて上に上がりたいと思うような方は、整理整頓片付け掃除を、「わざわざ言われなくても率先して、なおかつ自分の頭で考えて」、ピシっとやる習慣に挑戦されたら、きっと良いことあるんじゃないかと思うのです。
最初にその辺を教えてくれる親切なセンパイが居ないルートを進んでいる方など特に。フリーランスや院生もな。