部活顧問がイヤなら教員辞めろ、長時間労働がイヤなら教員辞めろ、代わりはいくらでも居る!
と吠えるおっさんがちょくちょくいらっしゃいますが、いやいやいやいや。おっさんの脳内がアップデートされていない模様です。
リーマン・ショック後の新卒買い手市場はもはや完全に無くなりました。
今ね、都市部じゃあ日本人で日東駒専以上の大学の男子だったら、もう見ずてんで内定出すわー、くらいの若手の奪い合いっすよ。去年春くらいから、第二新卒の引き抜き依頼が激増してました。それで、直前の就活氷河期にブラックに入った連中を何人もホワイト企業に移籍させました。
そっから一気に来ましたね。去年の時点でもう社員連結500人くらいの上場企業でも日東駒専で第二新卒採れたら良いほう、らしいですよ。いつまでもブラック環境で良い人材が採れると思ってたら、えらいことになりますよ。ちょっと前までは就活で失敗した学生が敗者復活戦で教採挑戦してましたけどもね。
教師の質、高めたいんですよね? じゃあその国民の皆様がお望みのレベルの学生が一般企業の採用試験を受けたとして、どれくらいの会社に受かるレベルが良いでしょうか? 日本郵船? Google? アクセンチュア? あり得ないあり得ない。なんせ教員採用する数凄いですからね。
聞いたことないけどググったら東証1部上場してたわ、くらいの会社に総合職で採用されるくらいで揃えられたらグッジョブ!です。ということは、それくらいの労働条件は出さないとダメってことなんです。
そして、採用したら数年で使い潰さずに育てないとダメってことなんです。
みなさんの税金で採用して研修してOJTで育成してるんですよ。数年で使い潰すって税金の無駄遣いだから。もうそんなお金の使い方出来る国じゃないですから。若者も、もう減る一方ですから。
これからの日本では、最も貴重な資源は若者です。日本語ネイティブでTOEIC600点取れて数学IIまで理解出来ている若者は、使い潰してもそう簡単に次は調達出来ないですよ。
今の中高年、人口ボーナス期に人生の大半を過ごしたせいか、若者はいくらでも湧いてくると勘違いしてる人が少なからずいるように思うのですが、それは間違い。
若者は大切にしましょう。