クラウド作業やリモートワークで生産性が高い人材と、いわゆるコミュ力が高い人材の違いに目を向けるべき時期かもしれない。

クラウドで繋がったマルチリーダーシップのチームによるプロジェクト進行の生産性を経験していると、物理オフィスに集まってミーティングして電話とFAXとガラケーのキャリアメールと3日に一度チェックするかもしれないプロバイダe-mailですり合わせながら進めるプロジェクト進行しか知らない人々、組織が今だに日本に存在していることについて、色々な感情を喚起されます。

あるけどね。PTAとかね。

物理オフィスでのミーティングを繰り返すことが仕事なんだという文化。

その文化しか知らない人が多いからリモートワークはなかなか広がらないのであろうし、リモートワークが導入されるのも、IT系スタートアップを除くと、トヨタとかリクルートとかの、業界の頂点の大企業から。になる。

もっと推し進めて考えると、上記のいずれにも当てはまらない組織において物理オフィス崇拝のアンラーニングを実現出来れば、そりゃあそれだけでも当面は競争優位になるなと。

さらに考えると、日本の新卒採用って、コミュニケーション力コミュニケーション力だ、やっぱコミュニケーション力だとかいって、社内のお兄さん方からおっさん方を経て爺さま方に至るメンズの皆様とのフェイストゥフェイスの雑談力を念入りに吟味しておられたりするらしいのですが、

わたくし思うに、リモートワーク能力が確実にコスト削減に効く時代になっております現代日本において、そうしたF2Fの雑談力至上主義で人を選ぶというのもそろそろ一歩引いて妥当さを考えなおしてみて良いんじゃないでしょうか。

クラウド上で生産性が高い人、クラウド上でチームの生産性を高められる人、リモートワークで生産性が高い人であるために必要なコミュニケーションスキルやセルフマネジメントスキルと、物理オフィスのトークで主導権を握ったり雰囲気を作ったりするスキルって、ちょっと種類が違います。

物理オフィスの場合、無駄に話が長い人が残念な感じで主導権を握るということも発生しますが、ウェブを介したら無駄に話が長い奴は何の役にも立ちません。よりロジカルでイシュードリブンでシンプルな言葉が使える人が強い。

かように考えるに、十年一日のグルディスや多段おっさん面接だけでなく、クラウドでのグループワークをお願いしてそのログを見るという選考プロセスも、試してみて良いんじゃないかなあ。なんて。

今日は地方立地の中堅企業の社長と、そういうお話をして来る予定です。