今の日本の新卒採用の多重面接はヤクザの盃事みたいな大家族主義なのではないか

先日、教え子の若い社会人たちと、教え子たちが連れてきた就活生たちと、知り合いのおじさんたちと、日本の新卒採用、特に巨大企業の採用について議論になりました。

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巨大企業の面接ってテストやらせたり何度も何度も面接に呼び出して同じ質問したりで、あれ何の意味あるんだというね。

私が採用面接をしたことがあるのは(その段階では)100人も居ないような中小企業と、あとは自分のゼミなんですが(笑)、どっちもそんな厳選しなかったんです。もちろん、百発百中で優れた人材ばかり入るということにはなりませんが、巨大企業みたいに血眼になって時間かけて選んだってハズレも掴めばせっかくの良い人材を流出もさせてるんで、歩留まりで言ったら全然変わらないと思うのですよ。

それよりは、入った人をどう使うか、どう育成するかで、それは経営者の責任ですよね。幹部を雇うならともかく、そうじゃないなら、そこまで必死に選ぶよりは、そこそこの人材なら歯車として機能させられる仕組みを経営者が考えた方が良いと思うのです。

合わない人はどうせ出て行くんだから、確認すべきは「こんな会社ですけど、続けられそうですか? 大丈夫ですか?」という、そこじゃないのかなあ。そこがOKなら後は先着順で十分じゃなかろうか。今の日本は労働者ではなくヤクザの組員を選ぶみたいなノリに感じます。盃事かよって。