就活における,私は真面目ですという言明の持つ意味について

私は真面目です、という言明の持つ意味について、特に就職活動という局面に限局して考えました。
私の長所は真面目なところです。
という主張には、様々な難しさがあります。
採用側にしてみれば、真面目なのは当たり前であって、不真面目な人がここに存在すること自体、おかしいと思うでしょう。
また、辞書的な定義を確認してみても、真剣さ、本気であること、誠実であることなど、似ているけれど若干違う意味内容が並んでいます。
対応する英単語もserious, steady, diligent, sincereなど、案外いろいろです。
では、あなたが言う真面目とは、この中のどんな意味なのか?
お仕事を任せるのであれば「言われたことを言われた通りにやる」「最後までやり切る」人かどうかが、まずは問題となります。ここはmustな条件です。sincereでsteadyな人、希望。
しかしながら、同じ組織のメンバーとして一定期間以上、一緒に仕事をするとなると、diligent(勤勉)な人はありがたい。組織によってはrighteousness(廉直、公正)な人がより望ましいかもしれないし、人生に対して、社会貢献に対してserious(考えが深い、熱心な)な人ならば、大きく成長する可能性があります。
就活という場で、私は真面目ですと言うのならば、sincereでsteadyは今更論じるまでも無い前提であり、それでも自分の特徴は真面目さであると言うのであれば、当たり前のレベルを超えた、未来に向かって開かれた真面目さをアピールするべきではないか。
というようなお話を昨晩したのでございます。