「恋愛エリアマネジメント」企画書

CePicのビジコンイベントで主催の御友くんに頼まれて書いた企画書サンプルです。

企画2「恋愛エリアマネジメント」

TRICKS
加藤晃生

1:課題「まともな若い男が足りない、見つからないので結婚できない」

・加藤の教え子の多くは現在20代後半の女性であるが、頻繁に聞かされるグチが「いい男が居ない。まともな男はあっという間に売れて既婚者になってしまう。」というもの。
・これについて加藤が友人知人の男性諸氏(概ね40-50代の大手企業の管理職)に問い合わせると「すみません、うちの若手でまともなのは全部既婚者です」との返事が戻ってくる。
・この課題を解決するには「マッチング率の向上」と「若い男性のボトムアップ」が同時に求められる。
・私見ながら若い男性に足らないのは傾聴力である。教え子たちが合コンから帰って来てこぼすのは「外コンや総合商社の男性は自慢話を延々開陳するだけでつまらない」というもの。
・しかしながら、働く女性が男性に求めているのは、一般的に言って男性より不利な状況(身体的・社会的)にある自分の本音を丁寧に聞いてくれることであり、それに共感し、可能ならばソリューション(結婚して育児や家事の半分を分担)を提供してくれることではないだろうか。

2:解決策

・マッチングと男性の恋愛能力向上を同時に実現するため、この二つを特定エリアで支援する「恋愛エリアマネージャー」を配置する。
・恋愛エリアマネージャーは通常、都心部のオフィス街の500m四方程度のエリアを担当する。
・恋愛エリアマネージャーの業務は以下のようなものである。

1) 常に担当エリア内を巡回し、サービスに登録している男女に個人あるいはグループで会って話をする。一緒にランチやディナーを取ることもある。言わばルート営業である。
2) 上記ルート営業によって担当エリア内の登録メンバーの個性や好み、趣味、現状(仕事やプライベートの)をきめ細かく把握し、この人とこの人は合いそうだなと考えたらランチミーティングやコーヒーミーティングをセットアップする。このミーティングは1on1でなくとも良い。
3) 上記ミーティングでは恋愛エリマネはファシリテーターを務め、参加者の相互理解を促し、場合によっては1on1のデートを後押しする。
4) 1-3のプロセスによってマッチングを行うことが基本ルーチンであるが、この他、登録メンバーの傾聴力を育成するワークショップであるとか、行楽地へのエクスカージョンプログラムも企画・実施する。例えばセイリングやトレッキング、美術館やギャラリー訪問などである。これらエクストラプログラムには追加課金が発生する。
5) マッチングが成立した後も、双方の悩みを聞いたり、ここぞという時に後押ししたりというカウンセリングを行う。
6) 結婚まで進んだカップルにはブライダル関係の業者の紹介を行う。当然ここではバックマージンを徴収する。
7) 定期的に他のエリアの恋愛エリマネとの情報交換を行い、必要に応じてエリアを越えたマッチングも行う。

恋愛エリマネの強みは「特定エリアに密着することで、メンバーとの深い関係を築くことが出来る」「企業や個人単位ではなく地域単位なので、同じエリア内にある企業の垣根を越えたマッチングを実現出来る」「出会いから結婚までのワンストップサービスなのでキャッシュポイントが複数設定出来る」「導入時はメンバーだけで会わせないので、合コンが滑って寒い結末になりにくい」などである。

日本人はブランドに弱いので、初期に大手企業が幾つか企業単位で登録した上で、ある程度の成果が数字で出始めれば、後は簡単にエリア拡大が出来る。

最大の課題は有能な恋愛エリマネの育成であるが、これは加藤が何とかする。

以上