住所不定無職/職業不詳、は本人にとってもリスキー

この事件、続報が追加される度に「なんじゃあ、こりゃあ!?」と天を仰ぐ展開になっていますが、どこがPoint of no returnだったのでしょうか?

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カメラ&ブラウザ付き携帯電話+常時接続高速回線を高校生が簡単に手に入れられること?
ええとこのお嬢様の高校生がフェイスブックで住所不定無職の若者と知り合うこと? 
その若者とつきあうこと? 

一つ一つは「ナシではない」のですが、大きな災厄に繋がる危険度は確実にアップしますよね。

親として、あるいは教師としての私は「住所不定無職/職業不詳の人物とは安易に(真にやむを得ない事情が無い限り)関わり合うべきではない」と言わざるを得ませんが、同時にそうした属性をシグナルに利用した社会階層の識別が、「住所不定無職」の階梯上昇の大きな障害になっているというのも、社会学的に明らかにされている事実です。

結論としては、充分に対人経験・社会経験を積み、リスク管理が出来る大人になるまでは出来る限り「住所不定無職/職業不詳」の人物とは関わるべきでは無く、そうした階層の人々の階梯上昇については、上記のような大人が個人ではなく共助・公助の枠組みで補助すべし、となります。

お前は人を住所や職業の有無で差別するのかと言われれば、忸怩たるものはあるが現状ではその通りと答えるしかありません。多くの大人が、口には出さねど同じ行動を取るでしょう。あ、言っておきますが私個人は国内に身よりの無い外国人の教え子が家を借りる際に「緊急連絡先」として私の住所氏名電話番号を書くことを常に許可しております。それくらいの共助はやる。

はい、そういうわけで就活をせずに「卒業したらフリーター」と決めている人は、奨学金返済の問題に加えて社会階層が残念なことに少し下の辺りにダウングレードされてのスタートとなることを理解しておく必要がありそうです。