ホノルル・アドバタイザー紙の記事より

 10日付けのホノルル・アドバタイザー紙に興味深い記事が掲載されました。

 9日にハワイ州観光局日本支部(Hawai'i Tourism Japan)が発表した今年度の広報戦略。総予算は800万ドルだから・・・・10億円弱ですか。イメージキャラクターをジェイク・シマブクロさんから佐田真由美という女優さん(私は知らない人だなあ)にチェンジ。日本人観光客の減少に歯止めをかけたいとのこと。

 日本人観光客の減少。このハワイ・ブームで? そうなんですよ。ハワイ州観光局の分析では、以下の3点がその理由として挙げられています。

・円安が続いている
・航空運賃の値上げ
・ハワイの物価上昇

 とはいえ、相変わらず日本人観光客がハワイの最大のお得意様であることは事実で、昨年1年間に日本人観光客がハワイに落としたお金が120億ドル。1兆4400億円。すげえ。これは確かに10億円のキャンペーン費なんか惜しくもない額だ。

 それでハワイ州観光局が大きな期待を寄せているのがこの春のホクレアの日本周航。こんなコメントが出ています。

"At the same time, Hawai'i tourism will benefit from this voyage, which reminds the Japanese people of Hawai'i and of the close ties we have with Hawai'i,"

「この(ホクレアの)航海はハワイ観光への追い風になるでしょうね。この航海によって日本人の興味はもう一度ハワイに向けられるでしょうし、日本とハワイの深い結びつきについても思い出すことでしょう。」

 なるほど。もしかしたらホクレアの日本航海の表向きのコンセプト、建前にはそういう期待(あるいは思惑)も入っているのかもしれませんね。いや、大事なことですよ。こうやって商売と上手く折り合いを付けながら自分たちの目的も達成するという戦略は非常に大事です。誰のアイデアだったかは判りませんが、私は全面的に賞賛したいな。アタマ良いぜって。