日が沈む三浦半島の海辺から助手席に若い女性を乗せて第三京浜を走って大田区の一人暮らしの自宅まで送り届けることの非ロマンチック性

昨日は教え子2人連れて(リクエストがあったので)三浦半島を城ヶ島までロードバイクで走ってきました。
三浦半島に限らず、半島って道狭い&アップダウン多いんで、初心者にはつらいんですよ。
でもリクエストだったからね。
坂を上ってたら頑張ってついてくるから
「お、すごい頑張ってるね」
と声をかけましたら
「早く坂が終わって欲しくって」
「なんで?」
「つらいから」
「そうか? こんなの漕いでりゃ頂上につくんだから全然つらくないだろ」
「えー」
「漕げなくなったら下りて押しゃあ良いし、進んでれば必ずどっかには着く。最高じゃないか。美味しいことばかりだ」
「なんか哲学的(笑)」
「ほら、あそこまで行けば知らない景色が見れる」
「あー、すごい!」
「じゃ、しばらくここで休憩~」

いい景色じゃないですか。

こんなルートでした。62.9km、獲得標高538m。

初心者にはちょいときつかったか? でもまあなんとかなった。

「ほら、ちゃんと日没までに帰ってこられただろ? なんとかなるもんなんだよ(笑) それに、行き当たりばったりで自転車で三浦半島の先まで行ってきたなんてまるで高校生の夏休みみたいじゃないか。最高だろ?」
「はあ……」
「俺は最近さあ、中学生のときにやってみたかったけどやらなかったこととか、高校生のときにやってみたかったけどやらなかったこととか、どんどんやってるんだよ。一つずつ潰す。長編小説を書きまくってるのもそれ」
「……前向きですねえ」
「毎日が光り輝いてるよ!」

渋い漁港が点在するんです。

おつかれのご様子ですが、ここからまだ20キロくらいある。

鬼畜先生健在。

 

ちなみにこの後

【日が沈む三浦半島の海辺から助手席に若い女性を乗せて第三京浜を走って大田区の一人暮らしの自宅まで送り届ける】

という、まるで80年代のニューミュージックみたいな経験もさせていただいたのですが、想像していたのと違っていたのは、横浜横須賀道路から横浜新道、第三京浜という乗り換えが複雑怪奇で、何にもロマンチックじゃなかったこと。

「この先、新保土ヶ谷インターを左斜方向、出口です」
「左斜めね。新保土ヶ谷インター?? ここか?」
「直進方向です」
「ちょくしん!!??」
「この先、右側に合流します」
「みぎがわ!」

※慌てて右後方確認

「この先、直進、東京方面です」
「直進・・・・」

※助手席の人が保土ヶ谷インターチェンジの夜景に感動しているが運転席の人は余裕無し

「右方向に合流します」
「はい、右方向ね」
「この先、左方向から合流があります。注意してください」

※左方向からジャストタイミングでトラックが入ってくるので、慌ててアクセルを踏み込む

「この先、終点、玉川インターチェンジを右方向、出口です」
「終点が右方向出口!?」

※道路構造が想像出来ない

この間、ブルートゥーススピーカーからはウルトラマンと仮面ライダーの特ソンがひたすら流れていました。

「どんな険しい道のりでも

立ち向かう力く~れた~

ウルトラマ~ンX!」

(Unite~君とつながるために~/作詞:TAKERU・瀬下千晶)