機動戦士ガンダム・水星の魔女における恋愛表現についての個人的な見解と評価

色々な人の意見をサンプリングさせていただいたので、私自身の見解もまとめます。

セクシャルな表現の多寡について

特に違和感はなかったです。むしろいわゆる「きらら系」などの百合匂わせ表現の方がクドいなと思うことが多いです。ユーフォニアムの夏祭りシーン(久美子ちゃんと麗奈ちゃんのあれ)も、あーこれくらいやらないと視聴者サービスにならんのかなあと思って見てました。

ヘテロセクシャルカップルの表現でも、最近のものですと「君は放課後インソムニア」はあまりにも唐突にキスシーンが来て「え?」と叫んでしまい、妻に爆笑されました。

グリッドマンやダイナゼノンはバランスも良かったと思います。

スレッタとミオリネは16-17歳の高専生が背負うにはあまりにも重いものを二人とも背負っていたので、呑気に高校生の恋愛みたいなことをやっている時間も余裕もなかったんだろうという理解です。むしろ13話から21話までの壮絶展開の中でもお互いの気持ちがまったく変わらなかったということを22話であれだけ時間使って見せていれば十分では? と。

搾取問題

レズビアンカップルが主役の婚姻譚をガンダムのようなメジャータイトルで男性監督と男性脚本家で作るわけですから、重みが深夜アニメとはまったく違うのではないかと思います。

NEWGAMEの八神コウと遠山りんみたいな表現にしたらそれこそ「女性の性的搾取だ!」「マイノリティ搾取だ!」という非難が殺到したのではないでしょうか。

キスシーン

もともとハリウッド映画で最終決戦の直前に突然主人公とヒロインが濃厚なキスシーンをやるあれがとても嫌いなので(「え、お前らそんないきなりそうなるの?」とか「今そういうことしてる場合なのか?」とか)、無かった方が私は良かったです。もしもスレッタとミオリネにキスやそれ以外のセクシャルな行為があったとしても、わざわざ画面で見せるよりもっと大事なことがあるだろうと。