トリックスターからジャックリーの乱へ

社会の不満をすくい上げて根拠のない誹謗中傷にしてツイッターにぶん投げることを繰り返していると、フォロワーさんも増えていって、場合によっては万単位のフォロワーが付くことがあるでしょう。

そうした人々に本やグッズや有料メルマガや有料noteを売りつけて生計を立てる人もいますし、中にはそれでタワマンに住んでいるような人もいるといいます。

現代のトリックスターですね。そういう人生が誇り高いものになるとは思えないのですが、ある種の社会階層上昇戦略と見えなくもありません。

ティル・オイレンシュピーゲルのようなトリックスターもまた社会のいち要素として必要なのだと思いますが、SNS時代には「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」が容易に「ジャックリーの乱」のような残虐な暴動に発展します。

ジャックリーの乱、記録によると「騎士を妻子の前で火炙りにし、次にその騎士の妻子を強姦した上で、騎士の肉を無理やり妻子に食べさせ、最後に家族全員を殺す」というような悪逆無道なことをやっていたそうです。始まりは民衆の不満であったとしても、それが人道上許されるかどうかはあまり議論を必要としないでしょう。ですが、現代のジャックリーの乱の煽動者は自分の手を汚しません。けしかけるだけです。左翼にも右翼にも一定数、おります。

トリックスターは離れて見守ることが大事だと思います。