NovelJam2019の表彰式や打ち上げが終わってもまだ(笑)
まだグループチャットが動いているKOSMOSなんですが、メンバーの話や私が他のチームの人に聞いた話を並べていくと、どうも組織の動かし方がKOSMOSはかなり特殊だった、別の言い方をすると文芸創作っぽくなかったということがわかりました。
私は3人のクリエイターが出してきたものを、基本的には全部採用、全部通したんです。
矛盾点とか、文章のスピード感については「ここ、大丈夫?」「ここリズム悪くない?」って注意喚起はしたけど、それでもこのまま行くんだという意思が確認出来た部分は「じゃあそのままどうぞ」。
こばじ神の絵についても、ムオとか1900年の時点でこのデザインは存在してないなと思ったけど、きいこ女王が「キャラデザは服装含めてこばじ神に一任したい」って言ってたから、黙認。黙認というか、真っ先に乗った。
「これすげえ!」
このスタイル、今になって思い至りましたけど、私のバンド運営スタイルそのままなのでした。
立教大学の軽音楽部でやってたバンドがまさにこれ。何でもOK。何でもやりたいならやって良い。私は褒める以外しなかった。
ちなみにそのバンドのリードギタリストが私でサイドギタリストが今の妻です。
他のチームだと編集者の強権発動でシビアなバトルがあったりもしたそうですけど。私は2日目の朝の時点でウォーキング・デッド見まくってて1000字も書いていない人がいても、「これは最後の校正作業の時間がタイトになるなあ」くらいしか考えてなかったです。
商業出版で、著者は原稿渡して校了したら終わり、あとの営業や販促は出版社のお仕事というシステムとの違いですね。そのシステムなら編集者の強権発動もまあアリなんでしょうが、NovelJamのグランプリはインディーズバンドの立ち上げ~最初のライブハウス出演までという方が、ビジネスのあり方としては、遥かに近い。だから審査をした商業出版の編集者や作家のコメントの多くは(裏で聞こえてきたものやTwitter上でのものも含めて)私にとっては「視野が狭いなあ」という感想しか無かった。我々はまったく別のシステムで動かしていたので、そこが見えていないのであれば、既存の、そして斜陽のシステム内の強者でしかない。
ロックバンドのメンバー集めをして、ジャムセッションから曲を作り、ライブ1回分6曲を完成させて、ネットにあげて、ライブ告知して、知名度上げる活動して、ファンを増やす。
そういう分野での成功体験や失敗の経験(もちろんあります)がグランプリ戦では生きたんでしょうね。今回、チームの半分はバンド経験者だったし。
これも次回以降に参加する人のための参考として書き残しておきます。