目指せ日本ファンタジーノベル大賞の話をゼミ同窓会でしてきた

今日は2013年卒の教え子たちと品川でランチ会でした。

みんな卒業して6年。立派になりました。もうすっかり一人前の社会人。目を細めてしまいます。

そういえばセンセーは最近何してるんですかという話になったので、一度書いてみたかったから小説を書いてみたよ、新人賞に応募してみたよというと、読みたい読みたいと。じゃあというので、パスワードのかかったURLを教えておきました。

応募したのが日本ファンタジーノベル大賞だと言ったら、どんなファンタジーなんですかとも聞かれたので

「うーん・・・・商社物流系ファンタジーかな???」
「なんですかそれ(爆笑)」
「伝票チェックとか在庫チェックで敵と戦うんだよ。あと、現場でサボってる奴の数かぞえたりして」
「それファンタジーですか?」
「一応、読む人が読めば、ファンタジー小説だってわかる書き方をしてあるけど」

ちなみにタイトルは「竜の居ない国」だけど、竜は出てきます。とても重要な役どころです。

「わかる人が読めば、ファンタジーだってわかる」と言ったのは、一般的なファンタジーで出てくる竜を、文学批評の理論を使って変形して出しているからなんだけど、その仕掛けが読み解けたら、「自分はかなーり賢い」と自信持って良いですよ。

もう一個、魔法も通常のファンタジーの形では出てこないけれど、竜と同じようにこれも変形されて出てきます。これは最後まで読めば種明かしがあるけれど、実は変形は二段構えになっていて、二段目の変形の種明かしは書かれていません。ヒントとしては、二段目はフェミニズム批評の理論を使って変形してある、というもの。

これが読み解けたら、「自分は半端じゃなく賢い」と思ってOK。

というようなことを彼女たちのグループに流しておきました。

「美容院で読んでますけど、主人公が先生っぽくてニヤニヤしちゃいます」とか「ギャラとか契約書とか、これはたしかに先生に似てる」とかいう感想が来ましたけど、最後までみんな読んでくれるだろうか。